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午後3時のドルは小幅高151円後半、米金利上昇が下支え

ロイター / 2024年4月8日 15時30分

 4月8日、午後3時のドルは、前週末のニューヨーク市場終盤(151.61/63円)から小幅高の151円後半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Mariko Sakaguchi

[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドルは、前週末のニューヨーク市場終盤(151.61/63円)から小幅高の151円後半で推移している。時間外取引の米金利上昇が下支えとなり、高値圏でもみ合った。手掛かり材料に乏しく、日中の値幅は約20銭にとどまった。

東京時間は151円後半で取引を開始。仲値にかけて実需の様子見姿勢が強かったとみられ、ドルに明確な方向感は出なかった。時間外取引の米2年債利回りが一時4.78%付近、米10年債利回りは一時4.43%付近と、いずれも2023年11月下旬以来の高水準を付け、サポート要因となった。

米連邦準備理事会(FRB)高官による早期利下げに慎重な発言が相次ぐ中、前週末の米雇用統計が強い結果となったことを受けて、「ドルはいつ上値をトライしてもおかしくない」と、りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏は指摘。投機筋の円売りポジションが増えるなど、少なくとも大きく円高方向に向かうとみている市場参加者はかなり少なくなってきている印象だとみる。

米商品先物取引委員会(CFTC)が5日発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(2日時点)に基づくロイターの集計によると、円の売り持ち(円ショート)は14万3230枚と13年12月来の高水準で、前週の12万9106枚から増加した。

足元のドルは3月20日以来151円台での推移が続いている。過去のドル/円と米金利の相関や回帰分析などを踏まえると「水準としては仕掛けが入っているとみられ、円安方向に離れている」(みずほ銀行のチーフマーケットストラテジスト、鈴木健吾氏)との声が聞かれた。

ドルは上方向への期待感が強いと同時に、政府・日銀による為替介入への警戒感も一段と強まっているという。

テクニカル的には、ドルは22年の高値(151.94円)、23年の高値(151.92円)、年初来の高値(151.97円)と「トリプルトップ」が形成されつつある中、年初来の高値を抜けきれなければ、3月に付けた146円台まで調整が入る可能性がある。

一方、152円付近には短期筋によるストップ・バイのオーダーが増えていることから、ドルが同水準を抜ければ、一段と上昇圧力がかかるとみられている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 151.78/151.81 1.0833/1.0837 164.46/164.47

午前9時現在 151.68/151.69 1.0828/1.0832 164.27/164.28

NY午後5時 151.61/151.63 1.0835/1.0839 164.30/164.34

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