ナゴルノ紛争で停戦合意、アゼルが領土奪還 ロシアは維持部隊派遣
ロイター / 2020年11月11日 0時12分
11月10日、アルメニア、アゼルバイジャン、およびロシアの3カ国は、約1カ月以上にわたり続いたナゴルノカラバフ地域の帰属を巡る紛争を終結させるための協定に署名したと明らかにした。写真は10月、ナゴルノカラバフの都市シュシャの破壊された建物(2020年 ロイター/Vahram Baghdasaryan/Photolure)
[モスクワ/エレバン/バクー 10日 ロイター] - アルメニア、アゼルバイジャン、およびロシアの3カ国は10日、約1カ月以上にわたり続いたナゴルノカラバフ地域の帰属を巡る紛争を終結させるための協定に署名したと明らかにした。
ロシアはこれを受け、停戦協定の一環として平和維持部隊を同地域に派遣した。少なくとも5年間はとどまり、同地域で軍事的影響を拡大することになる。
アルメニアのパシニャン首相が10日、まずソーシャルメディア上で協定に署名したと発表し、ロシア側とアゼルバイジャンのアリエフ大統領もその後これを確認した。
アリエフ氏は、ロシアのプーチン大統領とのテレビ放映されたオンライン会談で「3カ国が署名した声明は、紛争解決に向け(重要な)ポイントになる」との見方を示した。
ナゴルノカラバフ地域の指導者はフェイスブックで、「できるだけ早期に紛争を終わらせる」ことに合意したと述べた。
停戦協定によると、今回の紛争でアゼルバイジャンが奪還した領土を維持する。アルメニア側は12月1日までに、同地域の支配権を放棄する必要がある。こうした地域は国際的にアゼルバイジャンの一部として認められているが、アルメニア側が実効支配していた。
プーチン大統領は、この紛争が何千人もの死者を出し、多くの人々を避難に追いやり、地域全体を戦争に陥れる恐れがあったとし、今回の合意は永続的な政治的解決への道を開くと述べた。
アゼルバイジャンの主要な支援国で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコは、合意は同盟国にとって大きな利益になるとし、チャブシオール外相は「聖なる成功」だとたたえた。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
ロシア、アゼル首脳が会談 ナゴルノカラバフ協議か
共同通信 / 2024年4月22日 22時55分
-
アルメニア、アゼルバイジャンに4集落を返還 平和条約締結へ前進
産経ニュース / 2024年4月20日 7時28分
-
EU、アルメニアを支援 ロシア「干渉」と批判
共同通信 / 2024年4月6日 6時58分
-
米国務長官、アゼルバイジャン大統領と会談 アルメニア和平協議
ロイター / 2024年4月4日 15時8分
-
バクー・トビリシ・カルス鉄道再開に向けて改修工事(トルコ、アゼルバイジャン、ジョージア、イラン、ロシア、カザフスタン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月29日 11時15分
ランキング
-
1真榊奉納を「断固非難」=ロシア
時事通信 / 2024年4月25日 21時22分
-
2新防衛戦略の策定提案へ=「欧州、属国集団にあらず」―仏大統領
時事通信 / 2024年4月25日 22時43分
-
3米国、ニジェールから軍撤退を表明(ニジェール、米国、ロシア、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 1時50分
-
4豪雨被害で死者200人超 アフリカ東部タンザニアなど
共同通信 / 2024年4月26日 9時15分
-
5エレベーターが20階から落下、1人死亡=当局「品質には問題なし」―中国
Record China / 2024年4月25日 23時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください