G20新興国経済の動揺、先進国への波及強まる=IMF
ロイター / 2024年4月10日 9時4分
国際通貨基金(IMF)は4月9日公表の報告書で、20カ国・地域(G20)に参加する新興国経済の動揺や落ち込みが先進国の成長に与える影響が強まっていると指摘した。昨年9月、ブエノスアイレスの市場で撮影(2024年 ロイター/Matias Baglietto)
Libby George
[ロンドン 9日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は9日公表の報告書で、20カ国・地域(G20)に参加する新興国経済の動揺や落ち込みが先進国の成長に与える影響が強まっていると指摘した。
中国をはじめとする新興国の「国内経済の動揺の波及が2000年以降強まり、今や先進国側の動揺からの波及に規模で匹敵する」とした。
中国経済の動揺は、3年後の時点で他の新興国における国内総生産(GDP)変動の10%、先進国は5%をもたらす原因となる。一方、G20の中国以外の新興国経済の動揺は、他の新興国や先進国のGDP変動の最大4%をもたらすとした。
G20に参加するアルゼンチン、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコの新興10カ国は、2000年以降、世界のGDPに占める割合が2倍超に増えた。
国内経済の動揺の波及規模は00年代初めから約3倍に増えたとした。
IMFはまた、G20の新興国の経済成長率について、過去20年の平均6%から減速すると予想。中期的な成長見通しを3.7%に引き下げた。
政策立案者に対し、潜在的な動揺に対処するため、十分なバッファーを維持して政策枠組みを強化するよう求めた。
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