米3月CPI+3.5%に加速、予想上回る 利下げ予想9月に後ずれ
ロイター / 2024年4月11日 0時24分
[ワシントン 10日 ロイター] - 米労働省が10日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.5%上昇した。前月の3.2%上昇から加速し、昨年9月以来の大幅な伸びとなった。市場予想の3.4%も上回った。ガソリンや住居費の上昇が背景。市場では、米連邦準備理事会(FRB)が9月まで利下げを見送るという観測が強まった。
前月比では0.4%上昇と、2月の伸びと並んだ。市場予想は0.3%上昇だった。
ファースト・シチズンズの市場・経済リサーチディレクター、フィリップ・ニューハート氏は「年内のFRBによる行動の可能性を完全に排除するものではないが、向こう数カ月以内の利下げの確率を確実に低下させる内容だった」と述べた。
ガソリンと住居費がCPIの伸びの半分以上を占めた。ガソリンは前月比1.7%上昇と、2月の3.8%上昇から鈍化した。家賃を含む住居費は0.4%上昇と、伸びは2月と同水準だった。
帰属家賃(OER)も0.4%上昇。2月の伸びと並んだ。
食品は0.1%上昇した。
そのほか、自動車保険やヘルスケア、衣料品なども上昇。一方、中古車・トラック、レジャー、新車は下落した。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.4%上昇、前年比3.8%上昇。市場の鈍化予想に反し、いずれも2月と同じだった。
エコノミスト予想は前月比0.3%上昇、前年比3.7%上昇だった。
エネルギーを除くサービスは0.5%上昇し、2月と同水準となった。
CPIを受け、フェデラルファンド(FF)金利先物は急落。CMEフェドウオッチによると、金融市場では最初の利下げ予想は6月から9月に後ずれした。
市場は現在、FRBが今年利下げを行う回数は2回のみと予想。従来は3回の利下げを織り込んでいた。
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