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米大統領選の激戦4州、テキサス州の最高裁提訴に反論

ロイター / 2020年12月11日 12時34分

 米テキサス州の司法長官が、大統領選で激戦4州が選挙手続きに不当な変更を加えたとして連邦最高裁に起こした訴訟を巡り、同4州は10日の提出資料で、訴えには法的あるいは事実に基づく根拠がなく「虚偽」の主張でしかないと反論し、最高裁に退けるよう求めた。写真は激戦4州の1つ、ジョージア州の投票所。11月撮影(2020年 ロイター/Brandon Bell)

[ワシントン 10日 ロイター] - 米テキサス州の司法長官が、大統領選で激戦4州が選挙手続きに不当な変更を加えたとして連邦最高裁に起こした訴訟を巡り、同4州は10日の提出資料で、訴えには法的あるいは事実に基づく根拠がなく「虚偽」の主張でしかないと反論し、最高裁に退けるよう求めた。

反論したのはジョージア、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの4州。ペンシルベニア州のシャピロ司法長官(民主党)は「テキサスの申し立ては、最高裁やその他の裁判所で既に審理され、退けられた選挙の問題に関する数々の根拠のない主張を再考するよう最高裁に求めるものだ」と指摘。

テキサス州は8日に起こした訴訟で、同4州が新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)に乗じて大統領選の手続きを不当に変更し、郵便投票の利用拡大を認めたとして、4州が開票結果に基づき選挙人を選出するのを差し止めるよう要請。

トランプ大統領はテキサス州の訴訟を支持している。同氏の選対陣営と側近らは選挙結果を覆すために法廷闘争を繰り広げてきたが、複数の訴訟で既に敗訴している。

大統領選では同4州で民主党のバイデン氏が勝利を収めた。

シャピロ氏はテキサス州の訴訟は選挙に関する「耳障りな虚偽の主張」をさらに増やしていると批判した。

ジョージア州のカー司法長官(共和党)はテキサスは他の州の選挙結果に悪影響を受けたと証明できないと指摘した。

トランプ大統領は9日、最高裁に書面を提出し、テキサス州のパクストン司法長官が起こした訴訟に原告として加わることを申し入れた。トランプ氏は10日、パクストン氏や同訴訟を支持する他の州司法長官と会合を開いた。

20の州と首都ワシントンの民主党所属の当局者らは10日、テキサス州の訴訟で標的にされた激戦4州を支持する内容の書面を最高裁に提出。他の17の州の共和党所属の当局者らは9日、最高裁に対し、テキサス州の訴訟内容を吟味するよう要請する内容の文書を提出した。アリゾナ州はどちらか一方に明確に肩入れせずに訴訟に関心を表明する文書を提出した。

下院の共和党議員100人以上もトランプ氏を支持する書面を提出した。

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