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再送ロシア、ウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃 「非軍事化」の一環

ロイター / 2024年4月12日 4時57分

ロシア軍は11日未明、ウクライナのエネルギーインフラに対してミサイルと無人機による大規模な攻撃を実施した。写真は同日、ロシアのミサイル攻撃を受けた電力インフラ施設で作業する消防士。撮影場所は非公開。提供写真(2024年 ロイター/Press service of the State Emergency Service of Ukraine)

(脱字を補って再送します)

Tom Balmforth

[キーウ 11日 ロイター] - ロシア軍は11日未明、ウクライナのエネルギーインフラに対してミサイルと無人機による大規模な攻撃を実施した。ウクライナ当局者らの発表によると、5つの地域において変電所と電力施設が損害を被り、緊急停電が発生した。少なくとも20万人が影響を受けているという。

ロシアは先月、ウクライナのエネルギーシステムへの長距離弾による空爆を再開。今回は82発のミサイルとドローンが使われたという。

ロシアのプーチン大統領はこの日、ウクライナによるロシアの施設に対する攻撃への報復として、ウクライナのエネルギー施設への攻撃を余儀なくされているとの見解を表明。ロシア国内メディアによると、プーチン氏はベラルーシのルカシェンコ大統領に対し「ロシアのエネルギー施設が攻撃を受けているため、対応せざるを得なかった」と言及。こうした攻撃でウクライナの軍事産業が打撃を受けているとし、「ウクライナ非軍事化」を目的とする攻撃の一環だと述べた。

また、「人道的配慮」から冬季にウクライナのエネルギー施設への攻撃を実施するのは控えていたと語った。

ウクライナのゼレンスキー大統領は「われわれに必要なのは防空やその他の防衛支援であり、目をつむったり長い議論をしたりすることではない」として、防空ミサイルと大砲の在庫が減少する中、同盟国に支援を訴えた。

軍司令部によると、飛来したミサイルのうち18発と無人機39機を防空ミサイルで撃墜した。オデーサ(オデッサ)、ハリコフ、ザポロジエ、リビウ、キーウ(キエフ)で変電所と発電施設が被害を受けた。

内相によると、少なくとも10発のミサイルがハリコフを攻撃。同地域ではこれまでにもミサイルや砲撃の標的になり長時間の計画停電が実施されているが、今回の攻撃で20万人への停電を余儀なくされた。

 エネルギー会社ナフトガスによると、地下の天然ガス貯蔵施設2カ所も攻撃されたが、施設は稼働を続けている。

米国のブリンク駐ウクライナ大使はハリコフ州だけで10発のミサイルが重要インフラを攻撃したとし、「ウクライナの状況は悲惨だ。一刻も無駄にできない」と語った。

ウクライナのクレバ外相はロシアの攻撃には6発の弾道ミサイルが使われたと指摘。これらは数分以内に標的を攻撃でき、撃墜するのがはるかに難しいと述べ、米国製の地対地ミサイルシステム「パトリオット」の供与を訴えた。

「ウクライナは弾道攻撃に直面している世界で唯一の国だ。現時点でパトリオットが必要な場所はほかにない」とX(旧ツイッター)に記した。

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