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スロバキア中銀総裁、独憲法裁判断に反発 一段のコロナ対応主張

ロイター / 2020年5月13日 0時29分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁はロイターとのインタビューで、ECBの量的緩和政策についてドイツ連邦憲法裁判所が一部違憲と判断したことについて、長年の努力を危機に陥れるものと反発した。フランクフルトのECB本部で昨年7月撮影(2020年 ロイター/Ralph Orlowski)

[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁はロイターとのインタビューで、ECBの量的緩和政策(QE)についてドイツ連邦憲法裁判所が一部違憲と判断したことについて、長年の努力を危機に陥れるものと反発した。

独連邦憲法裁は5日、ECBの資産買い入れプログラムを巡り、政策の必要性が証明されなければ、独連邦銀行(中央銀行)が3カ月以内に国債買い入れを停止する必要があるとの判断を下した。

カジミール氏は「ECBの行動について判断できる唯一の権限を持つのは欧州司法裁判所だ」と述べ、ドイツの裁判所がECB権限に対する司法権を有しているという考えに反発。

「ECBが欧州や欧州主義の悪役ではなく、その逆だと強調しておきたい」と訴えた。

またECBは判決後も債券購入規模を縮小せず、新型コロナウイルス流行による影響を抑えるため、一段の対応を取る用意ができていると表明した。

一方で、5400億ユーロの新型コロナウイルス対策などユーロ圏の共同対応は不十分で、指導者らは行動を起こすべきだとし、「ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)の対応ペースはECBの行動や財政対応の規模や重大さにマッチしていない」と述べた。

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