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NY外為市場=円34年ぶり安値更新、中東緊迫化でドル広範に上昇

ロイター / 2024年4月13日 6時16分

ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、昨年11月以来の高値を付けた。2016年1月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、昨年11月以来の高値を付けた。中東情勢緊迫化を背景に安全資産に資金が流入していることに加え、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退していることがドルの支援要因になっている。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.7%高の106.02。週間ベースの上昇率は2022年9月以来の大きさとなる見込み。

ドルが広範な通貨に対し底堅く上昇する中、円は対ドルで34年ぶりの安値を更新。市場では引き続き政府・日銀による介入が警戒されている。

円は対ドルで一時153.39円と、1990年半ば以来の安値を更新。終盤の取引では153.19円。

鈴木俊一財務相は12日、「行き過ぎた為替の動きにはあらゆるオプションを排除せず適切に対応する」と発言。市場関係者は、これを受け介入警戒感が高まり、円の動きが鈍った可能性があるとの見方を示している。

円は対ドルで週初から0.8%下落。週間ベースで2週間連続で下落した。

中東では、イスラエルによるとみられるシリアのイラン大使館周辺への空爆を受け、イランの報復が近いとの警戒感が高まっている。

ジェフリーズ(ニューヨーク)の外為部門グローバル責任者、ブラッド・ベクテル氏は「地政学的リスクの高まりに加え、米国のインフレに関するタカ派的な経済指標など、ドルを押し上げる要因が重なっている」と指摘。「特に地政学的リスクで市場のボラティリティーが高まっている」と述べた。

ユーロは対ドルで5カ月ぶり安値を更新。欧州中央銀行(ECB)は11日の理事会で、主要政策金利を予想通り据え置いた上で、声明に新たな文言を盛り込み、近く利下げに踏み切る可能性を示唆した。

終盤の取引でユーロ/ドルは0.9%安の1.0637ドル。一時は1.0622ドルと、昨年11月3日以来の安値を付けた。

英ポンド/ドルは0.9%安の1.2445ドル。一時は1.2426ドルと、昨年11月17日以来の水準に下落した。

ドル/円 NY終値 153.28/153.31

始値 153.26

高値 153.31

安値 152.60

ユーロ/ドル NY終値 1.0642/1.0644

始値 1.0646

高値 1.0659

安値 1.0623

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