アルゼンチン国債下落、スプレッド拡大 債務再編巡る経済相発言で
ロイター / 2020年2月14日 10時1分
2月13日、アルゼンチン国債が下落。グスマン経済相が「抜本的な債務再編」が必要になるとの認識を示すとともに、低迷する景気に配慮し、財政緊縮の要請には応じないと表明したことを受け、売りが加速した。2月5日、ブエノスアイレスの議会外で撮影(2020年 ロイター/Agustin Marcarian)
[ブエノスアイレス 13日 ロイター] - アルゼンチン国債が13日の取引で下落。グスマン経済相が「抜本的な債務再編」が必要になるとの認識を示すとともに、低迷する景気に配慮し、財政緊縮の要請には応じないと表明したことを受け、売りが加速した。
国債価格は相対取引(OTC)
同インデックスで、アルゼンチンよりもスプレッドが大きく、デフォルト(債務不履行)の可能性が高いと見なされているのはベネズエラのみで、1万2990bpとなった。同インデックス自体は307bpにとどまっている。
グスマン経済相は12日の議会での演説で、債務返済期限の延長に向けた交渉を進める一方で、今年は基礎的財政収支の赤字縮小は目指さないと表明。リセッション(景気後退)入りしている国にとって、緊縮財政ほど悪いものはないと強調した。
また、債権者は債務再編に不満を示すだろうが、「海外ファンドがマクロ経済政策の方向性を決めることは認めない」と語った。
シティ・リサーチは顧客向けノートで、グスマン氏の発言は「反市場的」だったと指摘。「短期的な財政調整は行わずに債務の持続性確保を優先させるのは債権者にとって好ましくはない」とした。
一方、アルゼンチン政府がこの日発表した1月の消費者物価指数(CPI)伸び率は2.3%と、12月の3.7%から大きく鈍化し、経済にとって好ましい内容となった。
アルゼンチン中央銀行は政策金利を48%から44%に引き下げ、CPI伸び率の鈍化が利下げを可能にしたと説明した。
アルゼンチンにとって最大の債権者である国際通貨基金(IMF)の代表団は、同国への440億ドルの融資の返済計画について協議するため、同国入りしている。合意がまとまれば、他の債権者との債務再編を巡る交渉の土台となる見通し。
この記事に関連するニュース
-
アルゼンチン中銀、政策金利を40%に引き下げ インフレ鈍化で
ロイター / 2024年5月15日 11時20分
-
焦点:揺れる米国市場、運用会社は欧州・新興国への資金避難検討
ロイター / 2024年5月1日 18時5分
-
5月以降の米国株は意外に底堅く推移しそうだ インフレや長期金利上昇懸念はどこまで深刻か
東洋経済オンライン / 2024年4月30日 10時30分
-
アルゼンチン、予想外に今月2度目の利下げ インフレ抑制に自信
ロイター / 2024年4月26日 10時4分
-
ウクライナ、国債200億ドル再編案を5月初旬までに提示=関係筋
ロイター / 2024年4月22日 18時45分
ランキング
-
1飲むヨーグルトが「乳酸菌バブル」でジリ貧の理由 市場は逆転寸前、かつての人気を取り戻せるか
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 7時20分
-
2東京から新幹線…「新神戸」よりも、一駅先の「西明石」まで買った方がおトク!? JR往復割引「601キロ」のカラクリ
まいどなニュース / 2024年5月19日 8時2分
-
3ラーメン屋経営で地獄見たプロレスラーの気づき 川田利明が向き合う「お客様は神様です」の怖さ
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 12時30分
-
4ローソン、コーヒーなどの「濃さ」選べる仕様に 背景に“客離れ”回避
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月19日 8時0分
-
5広がるタッチ決済乗車は訪日外国人観光客対応か 話題の「二重価格」が鉄道・バスに導入される可能性
NEWSポストセブン / 2024年5月19日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください