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ファーストリテ、今期予想を下方修正 コロナ影響で国内下振れ

ロイター / 2021年7月15日 17時53分

 7月15日、ファーストリテイリングは、2021年8月期の連結営業利益予想(国際会計基準)を2550億円から2450億円(前年比64.0%増)に下方修正したと発表した。都内で昨年6月撮影(2021年 ロイター/KIM KYUNG-HOON)

[東京 15日 ロイター] - ファーストリテイリングは15日、2021年8月期の連結営業利益予想(国際会計基準)を2550億円から2450億円(前年比64.0%増)に下方修正したと発表した。国内ユニクロ中心に新型コロナウイルスの影響が想定以上に大きかったほか、中国も第3・四半期(3―5月期)業績が会社計画を下回った。 IBESのコンセンサス予想によると、アナリスト13人の予測平均値は2537億円となっており、会社予想はこれを下回った。

第3・四半期は、新型コロナの影響を大きく受けた前年から回復し、大幅な増収増益となった。ただ、国内ユニクロやジーユーの業績は、新型コロナによる臨時休業や時短営業が想定を上回ったことなどから、会社計画を下回った。

国内ユニクロ事業は、下期(3―8月期)8%増の計画に対し、3─6月計は11.5%増で推移。ただ、第3・四半期は、新型コロナの影響のほか、商品の新しさなどを訴求できず、会社計画を大幅に下回った。岡崎健・グループ上席執行役員CFO(最高財務責任者)は「前年は緊急事態宣言後に巣ごもり需要やマスク需要に応えられた。そこに引きずられ、商品構成が代わり映えしなかった」と振り返った。今後、コロナ後を見据え「行動や生活様式も変わっていく。先取りしていく」と述べた。

ジーユー事業も緊急事態宣言の影響などから会社計画を下回ったという。

日本では、東京都に4度目の緊急事態宣言が発令された。岡崎CFOは「消費意欲を抑制的にすることが想定される」とし、現状と同じ傾向が当面続くとの見方を示した。

一方、中国事業の下振れから香港・台湾を含めたグレーターチャイナの第3・四半期業績は会社計画を下回ったものの、北米、欧州の収益性が計画以上に改善したため、海外ユニクロ事業の営業利益はほぼ計画水準となった。中国では、消費が旅行優先となっており、服の購入に向かっていないという。

米国は1月からユニクロの男性用シャツが、新疆ウイグル自治区産の綿製品に対する禁輸命令に違反した可能性があるとして輸入を差し止めている。これについて、岡崎CFOは「業績への影響は全くといってよいほどない」とした。新型コロナの感染状況が改善してきていることから、通期の北米事業の営業赤字は大幅に縮小する見通しにある。

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