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NZ第4四半期GDP、前期比+0.5%に鈍化 今年は大幅悪化の公算

ロイター / 2020年3月19日 9時37分

[ウェリントン 19日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が発表した2019年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.5%増と、伸び率は第3・四半期の0.8%(改定値)から鈍化した。足元では新型コロナウイルス流行を受け、リセッション(景気後退)入りのリスクが高まっている。

成長率はロイターがまとめた市場予想に一致し、NZ準備銀行(中央銀行)の予想である0.4%増を若干上回った。

前年同期比の成長率は1.8%と、前期の2.3%から鈍化した。

昨年終盤まで緩やかな成長が維持されたが、第1・四半期に入ってからは新型コロナが世界的に流行し、景気への悪影響は日増しに大きくなっている。

NZドルはこの日、対米ドルで11年ぶりの安値を付けた。

ウエストパック銀行のエコノミスト、サティシュ・ランチョッド氏は、今回のデータは新型コロナ感染拡大前のもので、予想通りの内容だったと述べたうえで「向こう1年で経済活動は大幅に悪化する」と予想した。

第4・四半期GDPの内訳は、サービス業が0.6%増と、成長のけん引役となった。第1次産業は0.5%増だった。

ニュージーランドで確認された新型コロナ感染者は20人で、政府は感染拡大防止に向け渡航や集会を厳しく制限している。

政府は17日に121億NZドル(69億米ドル)規模の経済対策を発表。これに先立ち、NZ中銀は16日に開いた臨時の政策決定会合で、75ベーシスポイントの緊急利下げを決定し、必要ならば大規模な国債買い入れを開始する考えを示した。

ANZ銀行のシニアエコノミスト、リズ・ケンダル氏は調査ノートで「中銀は近く大規模な資産買い入れを行う必要性に迫られるだろう。市場に介入する必要性も強まっている」と指摘。今年のGDP成長率はマイナス3─4%とみるのが妥当とした。

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