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原油先物が小幅高に転じる、欧州再ロックダウンによる需要懸念残る

ロイター / 2021年3月19日 12時24分

アジア時間の原油先物価格は小幅な上昇に転じた。写真は仏ドンジュにあるトタル社の石油精製所。2020年11月30日に撮影。(2021年 ロイター/Stephane Mahe)

[東京 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は小幅な上昇に転じた。ただ、欧州で新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が再び導入されたことを受け、燃料需要の回復期待は薄れており、週間では8%超の大幅下落となっている。

前日は昨年夏以降で最大の下落となった。

0233GMT(日本時間午前11時33分)時点で、米WTI先物は0.10ドル(0.2%)高の1バレル=60.10ドル。北海ブレント先物も0.18ドル(0.3%)高の63.46ドル。

欧州の一部主要国では、新規感染者が再び増加したためロックダウンが再導入されている。一方で、英製薬大手アストラゼネカ製ワクチンの副反応を巡る懸念から、接種ペースが鈍化している。

豪コモンウェルス銀行の鉱山・エネルギー商品調査部ディレクター、ビベック・ダール氏は、欧州やその他地域でのワクチン接種が進まないことに関連する需要懸念が価格に影響を与えていると指摘。

ブラジルなどの感染増加やドル高も市場の重しになっている。

潤沢な原油供給も相場の弱材料。共同石油統計イニシアチブ(JODI)が18日公表した統計によると、1月のサウジアラビアの原油輸出量は7カ月連続で増加し、2020年4月以来の高水準に達した。

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