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英首相もイスラエル訪問、連帯示す 「パレスチナ人もハマスの犠牲者」

ロイター / 2023年10月19日 23時35分

10月19日、 スナク英首相はバイデン米大統領に続いてイスラエルを訪問した。写真はテルアビブの空港でメディアの取材に応じるスナク氏(2023年 ロイター/Ronen Zvulun)

Dan Williams Nidal al-Mughrabi

[エルサレム/ガザ 19日 ロイター] - スナク英首相は19日、バイデン米大統領に続いてイスラエルを訪問した。イスラム組織ハマスとの戦いでイスラエルへの支持を示す一方、パレスチナ自治区ガザの住民の窮状を和らげるよう求めた。

スナク氏は前日のバイデン氏と同様、イスラエルに対して支援と哀悼のメッセージを伝えた。

「私はイスラエルの人々との連帯を示すためにここいる。あなた方は言語に絶する恐ろしいテロ行為に見舞われた。英国と私があなた方とともにあることを知ってほしい」とイスラエルの記者団に語った。

ネタニヤフ首相はスナク首相に対し「今はわれわれにとり最も苦しい時期だ」とし、「長期戦となることを意味し、あなた方の継続的な支援が必要だ」と語った。イスラエルで1400人の犠牲者を出したハマスによる奇襲は中東地域の和平を確立しようとする取り組みをとん挫させることが目的だったという考えも示した。

英首相府によると、両首脳はイスラエル軍とハマスの衝突が中東全域に拡大することを回避する必要性や地域の平和と安定回復の重要性を巡り協議した。

スナク首相は記者団に対し「紛争を地域的にエスカレートさせないことが重要だ。そのため、できる限り多くの地域の当局者と対話している」と語った。

一方、イスラエル軍はこの日もガザへの空爆を続けた。保健当局によると、これまでに3500人近くが死亡、1万2000人以上が負傷した。

ネタニヤフ首相との会談に先立ち、スナク首相はヘルツォグ大統領とも会談。スナク氏は、イスラエルの安全を取り戻し、連れ去られた人質の安全な帰還確保に向けた連帯を表明。同時に「パレスチナ人もハマスが行ったことの犠牲者だ。人道的アクセスの提供継続は重要」とも伝えた。

17日に起きたパレスチナ自治区ガザの病院爆発で数百人が死亡し、イスラエルとパレスチナ双方が相手の責任と非難していることについては、英首相府報道官は、治安当局からの報告を待ち、英政府としての見解を示すとした。

イスラエル訪問後、スナク首相はサウジアラビアに迎い、ムハンマド皇太子と会談する予定。情報筋によると、サウジアラビアは米国が支援するイスラエルとの関係正常化計画を凍結させたという。

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