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「世界ふしぎ発見!」レギュラー放送、38年の歴史に幕 黒柳徹子「この番組が大好きでした」 今後は特番で「それではまた不思議の世界で」

J-CASTニュース / 2024年3月30日 22時49分

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TBSテレビ「世界ふしぎ発見!」番組ホームページ

1986年にスタートしたTBSテレビの長寿番組「世界ふしぎ発見!」が2024年3月30日の放送で、レギュラー番組としての最終回を迎えた。

番組のラストでは、長年にわたって司会者として番組を支えた草野仁さん(80)が「38年は一人の人間にとっては、自分自身の職業を全うする、大変長い長い時間」などと振り返り、スタート時から回答者として出演してきた黒柳徹子さん(90)は「私はこの番組が大好きでした」と話し、フィナーレを迎えた。

20年目の歓喜!「号泣」野々村真さんパーフェクトの映像も

この日は、3時間スペシャル「38年のベストワン映像大公開SP」と題して放映された。

ミステリーハンターや番組スタッフらが、38年間の1722回の放送で、170の国と地域を訪れ、4万時間にも及ぶという取材映像の中から厳選。「もう一度見てほしいベストワン映像」として、たくさんの過去の貴重な映像が流れた。

番組では、第1回から出演しているが、「低正解率」だった野々村真さん(59)が05年、20年目にして初めてパーフェクトを達成したときの映像も。

「野々村さんが選んだベストワン」として紹介されたその映像は、生き物の進化をテーマにした「マダガスカル大冒険!」の回だった。

パーフェクト達成で感極まった野々村さんは、ヒトシ君人形をじっと見つめ、

「(生き物の進化をテーマにした)マダガスカル(の回)で獲ったっていうのは、よかったですね。なかなか進化できない人間ですから」

と自虐気味に答え、笑いを誘った。

当時のレギュラー・板東英二さんは「一瞬もらい泣きするくらい、感動しました」。その後、「野々村真のパーフェクトを祝う会」が帝国ホテルで開催され話題になった。

レジェンド2人のラストメッセージ全文

番組のラストでは、番組を支えたレジェンド2人が、38年の歴史を次のように振り返った。

「私は歴史を勉強したいとずっと思っていて。歴史を勉強しないと死ねないなくらいに思っていたんですけど...。それが勉強できる番組に出られるということで、お話があったときは本当にうれしく思いました。
それから38年、そんなに長い間、びっくりするくらい長い間、この番組とかかわりあってこられて、本当にうれしいと思っています。
この番組とはさようならをしても、いろいろと歴史の勉強、世界のことに目を配って、自分なりに勉強していこうと思っています。
私はこの番組が大好きでした。この番組がこれから(レギュラー番組として)なくなっちゃうと思うと、本当にさみしいです。でも、いろんな思い出がたくさんあるので、それを大事に、これから生きていこうと思っています。本当にみなさま、ありがとうございました」(黒柳さん)
「『日立 世界ふしぎ発見!』は歴史をテーマにした番組なんですね。不思議な出来事が起きていたとしたら、どうしてそういうことが起きたのだろうかなどと、みんなで想像して、歴史と遊ぼうという――そういう番組でした。
38年という長さは、実は一人の人間が22歳で大学を卒業して、就職します。そして、38年間勤め上げると、満60歳、定年を迎える。つまり、一人の人間にとっては、自分自身の職業を全うするという、大変長い長い時間なんです。
土曜の夜、38年間も番組をやり続けてきたという歴史は過去には一切ありません。ということは、大勢の視聴者のみなさまの応援、バックアップする声を届けてくださったからこそ、今日、私たちはこうして継続してくることができました。この場を借りて失礼ですけれども、ありがとうございました。
私たちの番組は、いわゆるレギュラーの番組としては終わりを迎えることになりましたけれども、今後、かたちを変えて特別番組ができるようでございます。またその日に、みなさまととご一緒に、テレビを通してお会いできるといいなというふうに思っております。みなさま、本当にありがとうございます」(草野さん)

そして、番組のエンディングは、草野さんのおなじみのフレーズ、

「さあ、みなさん。それではまた不思議の世界で、お会いしましょう。さようなら」

でフィナーレとなった。

「世界ふしぎ発見!」のレギュラー放送は最後となったが、今後も特番として放送される。

土曜日21時の後継番組は、バラエティー番組「世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金?」を予定。お笑いコンビ「ハライチ」の澤部佑さんと、TBSの杉山真也アナウンサーが司会を務める。

テレビ欄を「L字型」に読むと...「泣ける」番組開始前から話題に

この日、番組の放送に先立ち、朝からにわかに話題になっていたのは、新聞終面のテレビ欄だった。

「世界ふしぎ発見!」の番組紹介の文章を、左端の文字と最終行をあわせて「L字型」に読むと、「38年ありがとう今後は皆さんがミステリーハンターだ」となる仕掛けがあった。

これにXでも、「L字読み 感動」「ホントだ! L字読みメッセージになってる!」「泣ける」といった投稿が寄せられていた。

そうして迎えた19時、23年4月から司会者を草野さんからバトンタッチされたフリーアナウンサーの石井亮次さんが「38年もの長きにわたり続いてきた『世界ふしぎ発見』、いよいよ今夜、レギュラー放送の最終回を迎えます」と言って、番組が始まった。

ついで長年司会を務め、23年4月から「クイズマスター」として番組に出演する草野さんが、「長いながい航海が終わっててですね、ようやく自分たちの港に今日帰ってきたと。(今夜は)3時間ですから、最後までみなさん息切れしないように、頑張りましょう」。

これを受け、黒柳さんは「港に入りましたから、入った以上はもうそこで長くとどまってですね、みんなで元気でやりたいと思います。わーっ」と盛り上げるなど、元気な雰囲気でスタートを切っていた。

「世界ふしぎ発見!」は、番組制作会社「テレビマンユニオン」が手掛ける代表的な番組のひとつ。J-CASTニュースが「企画書の狙い通りだった『世界ふしぎ発見!』 黒柳徹子の圧倒的正解率、野々村真の低正解率」(24年3月30日)の記事で報じたとおり、テレビマンユニオンの会長で、同番組の企画&プロデューサー・重延浩さんによる最初の企画書は、「WORLD ADVENTURE SHOW セブンミステリー」というものだった。

企画段階では番組名が異なっていたが、表紙にはツタンカーメンの仮面をかぶったミイラの写真が貼ってあった。3月30日放送の番組でも、放送第1回の映像が流れたが、初回のテーマは「古代エジプト 黄金に輝くファラオの秘密」。この企画書が活かされたに違いない。

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