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なぜ今永昇太の球を大リーガーは打てないのか? 元大リーグ投手が指摘...ポイントはストレートの「性質」

J-CASTニュース / 2024年5月11日 10時0分

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大リーグで躍動する今永(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

プロ野球巨人の元投手で大リーグのニューヨーク・メッツ、ロサンゼルス・エンゼルスなどでプレーした野球解説者の高橋尚成氏(49)が2024年5月8日にユーチューブを更新し、今シーズンからシカゴ・カブスでプレーしている今永昇太投手(30)の好調の要因を独自に分析した。

「1番気になるのはストレートの回転数」

駒澤大学出身の今永は15年ドラフト会議でDeNAから1位指名され入団。16年シーズンから先発ローテーションの一角として活躍し、8年間で通算64勝を記録した。

23年シーズンのオフにポスティングシステムを利用してカブスに移籍。4月1日のコロラド・ロッキーズ戦に移籍後初先発して初勝利を挙げた。4月は5試合に先発して4勝を挙げる活躍を見せ、月間最優秀新人に選出された。5月8日までに7試合に先発して5勝無敗、防御率1.08。

大学の先輩でもある高橋氏は「メジャー(リーグ)の大舞台でこれだけの活躍をするということは、やっぱり持っているなという感じがしますね。本当に素晴らしいピッチングが続いている」と目を細め、好調の要因を次のように分析した。

「1番気になるのはストレートの回転数。ファストボールの球速自体は150(キロ)出るか出ないかくらい。だいたい92、3マイル(148.0キロ、149.6キロ)。時には91マイル(146.4キロ)くらいでもぜんぜん空振りをとれている。それは回転数がすごくいいということ。ボールがマッチしているのか。もともと回転数の多いピッチャーなので空振りやフライアウトを取れるピッチャーだが以前にも増して日本にいた時よりも工夫をしたのではないかという感じがする」

さらに今永のストレートを「ホップ成分が強い」とし、こう続けた。

「甘めの球でも全部バッターが差し込まれている」

「しっかり指にかかってなおかつ押し込めている。ただスピンをかければいいというものじゃなくて球持ちもいいので、ポンと押せて最後にスピンをかけている。それがアメリカのバッターからしてみれば、すごくタイミングが取りづらかったりする」

どういうことか。高橋氏の説明は続く。

「アメリカのバッターはどちらかといえば、下からしゃくるバッターが多くなっているので、ファストボールと低めの変化球ですごくうまく打ち取っている。甘めの球でも全部バッターが差し込まれている。1、2、3のタイミングでいっているのに差し込まれている。それぐらいスピンが効いていて、バッターが予想していないくらい来ていると思う」

今永は今シーズン7試合で160人の打者に対して43個の三振を奪っている。高橋は今永の奪三振率の高さの要因のひとつに、スピンが効いたストレートと低めにコントロールされたチェンジアップを挙げた。

そして、ストライクゾーンに対する今永の考え方を「9分割で分けていない気がする」とし、次のように持論を展開した。

「4分割くらいにして大胆にストライクゾーンを攻めていっている感じがする。少々(コースが)甘くても今永選手のスピン量だったら打ち取れる、空振りをとれる。その分、ストライクゾーンに投げ込もうという気持ちが強いと思う。高めも大胆にコースを狙うというより2分割、インコースとアウトコースだけを考えているような感じがする。だからストレート系は大胆に、変化球はすごく慎重に低めに投げている」

今永は5月8日に行われたサンディエゴ・パドレス戦に先発。7回7安打8奪三振2失点と好投したが勝敗はつかなかった。チームは3-2で9回サヨナラ勝ちした。

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