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がむしゃらの泳ぎで涙の銅、18歳木下あいら…山口尚秀の表彰台に発奮「私もあそこに立つ」

読売新聞 / 2024年9月5日 11時12分

パリパラリンピック競泳女子200メートル個人メドレー、予選を泳ぐ木下あいら(4日)=ロイター

 【パリ=読売取材団】第17回夏季パラリンピック・パリ大会は第8日の4日、競泳女子100メートル自由形(視覚障害S12)で辻内彩野(27)、同200メートル個人メドレー(知的障害)で木下あいら(18)(ともに三菱商事)が銅メダルを獲得した。

不調吹っ切り、覚悟で挑んだレース

 順位を確認すると、左手を掲げて声援に応えた。木下が初出場で銅メダル。「頑張ってきてよかった」。瞳に涙がにじんだ。

 バタフライから出遅れ、課題の背泳ぎも伸びきらず前半は4番手。上位との差は開いたが、「背泳ぎまで離されるのは分かっていた」。落ち着いて平泳ぎからギアを上げると、1人を抜いてメダル圏へ。最後の自由形も「がむしゃらに泳いだ」と粘って表彰台を射止めた。

 この種目で昨年の世界選手権の銀に輝いたホープ。今大会は200メートル自由形で6位になるなど調子が上がらず、「どう切り替えていいか分からない」と沈んでいた。しかし、男子100メートル平泳ぎ(知的障害)で山口尚秀(四国ガス)が表彰台に立つ姿を見て吹っ切れた。「私もあそこに立つ」と周囲に宣言し、「メダルを取れる種目はこれだけ」との覚悟で臨んだレースで意地を見せた。

 パラ競泳に本格参戦してまだ2年ほどで、成長の余地を多く残す18歳。今後が楽しみになるパラリンピックデビューだった。(森井智史)

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