辻内彩野が驚いた初メダル「本当に重くて」、クラス替え乗り越え磨いたスピードで銅つかむ
読売新聞 / 2024年9月5日 11時1分
【パリ=読売取材団】第17回夏季パラリンピック・パリ大会は第8日の4日、女子100メートル自由形(視覚障害S12)決勝で、辻内彩野(三菱商事)が1分1秒05で銅メダルを獲得した。同日の予選で樹立した日本新と並ぶ日本タイ記録だった。
序盤に出遅れ、後半に食らいつく
表彰台で笑顔を見せた辻内は驚いていた。「先輩方に『メダルは重いよ』と言われ、そんなわけないだろうと思っていたけど、本当に重くて」。初めてつかんだ銅メダルは、首元に感じる重量が心地よかった。
序盤にやや出遅れ、折り返しは予選より遅いタイムで6番手。ここから隣のレーンにいた1位のブラジル選手に食らいつき、スピードに乗って3人を抜いた。目標の2位に届かず悔しさもあったが、「3位に食い込めて、うれしい気持ちが勝る」と声を弾ませた。
大一番にも「大きく変えることはあえてしない」
今春、視覚障害のクラス分けで程度がより重い「S12」の認定を受けた。このクラスには従来の「S13」で注力した50メートル自由形がなく、主戦場は100メートル自由形に変わった。突然の変更で泳ぎの調整に頭を悩ませたが、大一番が迫る中で「大きく変えることはあえてしない」と決めた。
急場しのぎで100メートル仕様の泳ぎを作るのではなく、これまで積み上げてきた練習を信じた。納得のいくタイムでなかったとはいえ、50メートルで磨いてきたスピードは間違いなくこの日のレースにも生きていた。
「すごくいい経験になった」と辻内。27歳のスイマーは、パラリンピック出場は今大会で一区切りとする考えもあるという。それだけに、手にしたメダルに、より重みを感じたのかもしれない。(森井智史)
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