昨年の外国人入国者数、過去最多の３６７８万人…円安追い風にコロナ禍前上回る

大勢の外国人観光客らでにぎわう築地場外市場(２０２４年２月２２日、東京都中央区で）

　出入国在留管理庁は２４日、２０２４年の外国人入国者数（速報値）が前年の約１・４倍となる３６７７万９９７６人だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の１９年を約５６０万人上回り、過去最多を更新した。

　コロナ禍の収束で国際定期旅客便が増加したことや、円安を追い風に訪日客数が増えたことが影響した。

　一時帰国後の再入国を除く新規入国者数も、前年の１・４倍となる３４０１万５７９２人で過去最多。在留資格別では、短期滞在が９８・１％を占めた。技能実習は３年ぶりに減少して１４万７９２２人、特定技能は前年の約１・５倍で６万４６２６人だった。国籍・地域別では韓国（約８６３万人）が最多で、台湾（約５７０万人）、中国（約５４８万人）が続いた。

　日本人の出国者数は前年の約１・３倍の約１３０１万人だったが、１９年の約６割にとどまった。円安や海外の物価高が影響した。