井上尚弥やっぱり別格、「代役挑戦者」吹っ飛ばす…次戦はラスベガスでその次はサウジか
読売新聞 / 2025年1月24日 22時58分
ボクシング世界4団体スーパーバンタム級タイトル戦(24日・有明アリーナ)――統一王者の井上尚弥(大橋)が世界ボクシング機構(WBO)同級11位の金芸俊(韓国)を4回KOで下した。世界ボクシング評議会(WBC)、WBOは4度目、世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)は3度目の防衛に成功。自身の持つ日本男子の世界戦連勝記録を24とし、世界戦の連続KO勝利記録も10に伸びた。
延期のうっぷんを晴らすようなKO劇。代役挑戦者をあっさり料理し、井上尚が格の違いを見せつけた。
32歳の金は世界的に無名のボクサー。井上尚は初回こそ様子を見たが、2回から攻勢を強める。4回に入ると得意の左ボディーを交えた連打で徐々に圧倒。最後はワンツーで吹っ飛ばすと、金はキャンバスに両手をつき、立ち上がれなかった。金の異名は「トラブルメーカー」だが、モンスターは強烈なパンチで逆に金をトラブルに陥れた。井上尚は「手応えは最初からあった。それをどうフィニッシュにつなげるか考えていた」と涼しい顔で語った。
当初は昨年12月24日に試合が予定され、10日前に延期が決定。そして相手が約2週間前に変わった。2度の変更で心身両面で調整は難しかったはずだが、きっちり仕上げた。延期によって普段より長期間の体作りを余儀なくされたが、状態は良く、今後のビッグマッチに向け、調整面で「参考になった」とも話す。アクシデントに動じず、プラス思考で取り組めるところがこの王者の強みでもある。
次戦は春に米ラスベガスで行う予定で、対戦候補にWBCスーパーバンタム級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)が挙がる。秋にはサウジアラビアで試合を行う計画も浮上。「2025年は自分にとって大事な年にしていきたい。海外での試合を目指している」。すでに国際的な評価はトップクラスだが、今年は海外進出で、さらにその力を世界にアピールすることになりそうだ。(荒井秀一)
井上尚弥(いのうえ・なおや) 神奈川県出身。31歳。2012年デビュー。14年にWBCライトフライ級王者。同年に就いたWBOスーパーフライ級王座は7度防衛。18年にWBAバンタム級王座を獲得し、3階級制覇。19年にIBF、22年にWBCとWBOの同級王座を獲得し、日本人初の4団体統一王者に。23年7月、WBC、WBOスーパーバンタム級王座を獲得し、4階級制覇。同年12月に史上2人目となる2階級での4団体統一を果たした。29戦全勝(26KO)。
この記事に関連するニュース
-
井上尚弥にKOされた金芸俊「代役引き受け後悔している」「半分冗談、半分本音です」
読売新聞 / 2025年1月24日 22時54分
-
二転三転した井上尚弥の興行、動じず圧倒的なKO劇…キャンセルした別の王者はリング上で謝罪
読売新聞 / 2025年1月24日 22時42分
-
井上尚弥に完敗の金芸俊、試合を受けたことに「後悔している。屈辱的」 挑発はカウンター狙いと説明
スポーツ報知 / 2025年1月24日 22時8分
-
井上尚弥、海外進出イヤーの幕開け!次戦は春に米ラスベガス開催 サウジアラビア進出も
スポーツ報知 / 2025年1月24日 21時19分
-
井上尚弥、現役世界最多の世界戦24勝目へ ジョー・ルイスに並ぶ世界最多22KO勝利も…防衛戦、今夜ゴング
スポーツ報知 / 2025年1月24日 16時0分
ランキング
-
1【展望】センバツ出場32校決定 優勝候補筆頭は横浜&春連覇狙う健大高崎 低反発バットの影響いかに
スポニチアネックス / 2025年1月24日 17時32分
-
2井上尚弥 右ストレートで一発、4回KO 代役挑戦者に圧勝でV3成功 現役最多世界戦24勝目
スポニチアネックス / 2025年1月24日 20時38分
-
3減刑求める水原被告、過酷だった“大谷翔平の隣”「著しく低賃金」「長期休暇は年末年始の4日」
Full-Count / 2025年1月24日 13時11分
-
4大谷翔平の“スカウト術”を米記者絶賛「彼は知っている」 朗希面談で行っていた秘策
Full-Count / 2025年1月24日 19時29分
-
5井上尚弥の衝撃KOに海外メディア即称賛「途方もない」 代役キムに指摘も「何が起きるかわかっていたはず」
THE ANSWER / 2025年1月24日 21時13分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください