米共和ジョーダン氏、下院議長選3回目投票へ 造反者の翻意促せず

米共和党の議長候補ジョーダン下院司法委員長は１９日、共和党議員らとの数時間におよぶ非公開会合後、次期下院議長を選出する３回目の投票に臨むと表明した。（２０２３年　ロイター/Leah Millis）

David Morgan　Katharine Jackson　Makini Brice

[ワシントン １９日 ロイター] - 米下院議長選で共和党が候補に選んだジョーダン下院司法委員長は１９日、党内の造反票で過半数獲得に失敗した２回の投票に続き、３回目の投票に臨むと表明した。議長不在で機能不全が続く下院の審議再開に向けた代替策を共和議員らが拒否したことを受けた。

ジョーダン氏の報道官によると、議長を選出する３回目の投票は２０日に行われる見通し。

ジョーダン氏は記者団に対し「私はまだ下院議長選に立候補している。議場に行って票を集め、この選挙に勝利するつもりだ」と表明。

ただ、これまでの投票で造反した共和議員２２人の一部と協議の場を開いたが、翻意させられなかったとみられる。

同党のバーン・ブキャナン下院議員は記者団に「ジョーダン氏には完全にノーだと伝えた」と述べた。

下院は今月３日のマッカーシー氏の議長解任以降、機能不全に陥っており、中東情勢の緊迫化やなどに対応できない状態が続いている。

ジョーダン氏はこの日、マクヘンリー下院議長代行の権限を拡大する案での投票を提案。民主党やホワイトハウスは受け入れに前向きだったが、共和議員の多数が拒否したという。同党のブレイン・ルートケメイヤー議員は「現時点でこの問題について他のいかなる解決策も見つかっていない」と述べた。