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経済は緩やかに拡大、労働力不足と高インフレが課題=米連銀報告

ロイター / 2022年4月21日 6時20分

米連邦準備理事会(FRB)は20日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は2月以降4月上旬にかけ、緩やかなペースで拡大しているとの見解を示した。ニューヨークで3月撮影(2022年 ロイター/Andrew Kelly)

[20日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は20日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は2月半ばから4月前半にかけて緩やかなペースで拡大しているとの見解を示した。高いインフレ率と労働力不足が引き続き企業の課題になっているとも指摘した。

今回のベージュブックは、新型コロナウイルスの感染者数が減少したことを受けて経済が活性化し、サプライチェーン(供給網)の混乱による高インフレにもかかわらず経済の回復力が続いている事例を報告した。

しかし、FRBが金融引き締めをより迅速に進めようとする中、起きている問題が緩和される兆しはないとも指摘した。

高インフレは引き続き懸念材料になっており、労働力からモノに至るまであらゆるものの需要が供給をはるかに上回っていると指摘。その背景には中国のロックダウン(都市封鎖)や、ロシアのウクライナ侵攻による食料・エネルギー価格の高騰があるとしている。

「サプライチェーンの停滞や労働市場の逼迫、仕入れコストの上昇は、引き続き企業の需要対応能力の課題となっている」と指摘。さらに「最近の地政学的な問題と物価上昇によって生じた不確実性により、将来の成長見通しは不透明になった」とも言及した。

ベージュブックは4月11日までに12地区連銀が全米の調査企業から受けた報告に基づいてまとめられている。

これまでのところ、大部分の企業は仕入れコストの上昇を迅速に転嫁できているとみられる。大部分の地区では価格上昇圧力が数カ月間続く見通し。いくつかの地区では価格上昇で売上高が減少した企業もあるとした。

求人件数は過去最高に近く、3月の失業率は3.6%と約2年ぶりの低水準だった。賃金は大部分の労働者にとってインフレのペースに追いついていないとしても、順調に上昇している。

ベージュブックは「労働者がより良い条件を求めて退職し、多くの企業は高い離職率を報告している」とした。転職に前向きな労働者が賃金を押し上げ、賃金が力強く伸びた点も指摘した。しかし、一部の企業では賃金の上昇ペースが鈍化する兆しが見られるという。

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