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豪経済、先行きはかなり不透明 回復は医学の進歩次第=中銀総裁

ロイター / 2020年5月21日 14時23分

 オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は21日、新型コロナウイルスの流行により、豪経済の先行きは異例なほど不透明だとの認識を示した。写真はシドニーのオペラハウス。20日撮影(2020年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 21日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は21日、新型コロナウイルスの流行により、豪経済の先行きは異例なほど不透明だとの認識を示した。

また、新型コロナの予防・治療における医学的進歩がない限り、急速な景気回復は見込めないとした。オンラインのパネルディスカッションで語った。

総裁は、新型コロナ対策の制限措置が緩やかな国々でも経済が大幅に悪化したことが示されており、個人や企業が現状での消費・支出に消極的であることの表れだと指摘。

「健康面での信頼感を回復することが力強い(景気)回復の前提条件だ」とし、それが国内外の経済を支援すると語った。

一方で、「ワクチンや抗ウイルス薬が完成するかもしれないが、完成しない可能性もある。そのため、多くのことが科学者の手にかかっている」と述べた。

豪中銀は経済への打撃を和らげるため、3月の臨時理事会で政策金利を0.25%に引き下げ、無制限の量的緩和(QE)に乗り出した。豪政府も1300億豪ドル(851億2000万米ドル)の賃金補助制度など財政措置を打ち出している。

ロウ総裁はディスカッションの冒頭で、豪経済は1930年代以来の深刻かつ急激な経済縮小に見舞われているとし、政府と中銀の取り組みにもかかわらず、「先行きは依然として異例なほど不透明だ」と述べた。

また「明らかな不確定要因の1つは、さまざまな制限措置が緩和されるペースだ。もう1つの不確定要因は、健康と金銭面の双方の先行きに対する人々の確信の度合いだ」と指摘した。

総裁は、必要な場合には、豪中銀は債券買い入れ規模を拡大する用意があると発言。マイナス金利導入を検討するかと問われると、「可能性は極めて低い」と述べた。

*内容を追加しました。

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