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豪2月就業者数が予想以上に増、失業率低下 最近の統計にゆがみか

ロイター / 2024年3月21日 12時46分

 豪連邦統計局が21日発表した2月の雇用統計は就業者数が予想以上に増加し、失業率は予想以上に低下した。シドニーの建設現場で2022年4月撮影(2024年 ロイター/JILL GRALOW)

Stella Qiu Wayne Cole

[シドニー 21日 ロイター] - 豪連邦統計局が21日発表した2月の雇用統計は就業者数が予想以上に増加し、失業率は予想以上に低下した。労働市場が依然逼迫しており、最近見られた需給の緩みは統計上のゆがみで誇張されていた可能性がある。

2月の就業者数は11万6500人増となり、1月の1万5200人増から大幅に増加した。新型コロナウイルス大流行によるゆがみを除けば、過去10年間で最大の増加幅。市場予想は4万人増だった。アナリストは1月まで見られた雇用の軟調は統計上のゆがみが要因とみている。

フルタイムの就業者数は7万8200人増。

失業率は2年ぶりの高水準だった4.1%から3.7%に改善し、予想の4.0%を下回った。

統計局は、夏休み明けの2月に就業開始した人の数が例年より多かったと説明した。

労働参加率は66.7%に上昇、労働時間は2.8%増えた。前月の労働時間は2.5%減だった。

ただ、労働市場は今後数カ月で緩むことが見込まれており、豪中銀は失業率が6月までに4.2%、年末までに4.3%に上昇すると予測している。

豪ドルは0.5%高の0.6622米ドル。上昇していた3年債先物は4ティック安の96.35となった。市場では年内の豪利下げ幅予想が44ベーシスポイント(bp)から37bpに縮小した。

AMPのチーフエコノミスト、シェーン・オリバー氏は「数値が大きく変動しているため、豪中央銀行は『ほこり』が落ち着くのを待ち、何かを結論付ける前に数カ月分のデータを確認したいと考えるだろう」と述べた。

INGのアナリストは「オーストラリアの雇用が非常に堅調であることは、中銀が利上げの選択肢を残しておいたことが正しかったことを示唆している。中銀は緩和バイアスに移行しなくて良かったと思うだろう」と指摘した。

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