ニデック、今期営業益は41%増へ EV駆動装置は「リスタート」
ロイター / 2024年4月23日 17時47分
4月23日 ニデック(旧日本電産)は23日、2025年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年比41%増の2300億円との見通しを発表した。写真はニデックのロゴで、2018年7月に都内で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Ritsuko Shimizu
[東京 23日 ロイター] - ニデック(旧日本電産)は23日、2025年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年比41%増の2300億円になるとの見通しを発表した。中国電気自動車(EV)向けは収益性最優先に戦略を転換したほか、生成AI(人工知能)関連などの成長領域で生産を拡大。コスト削減も進め、大幅増益を見込む。
配当は前期の年間75円から増配し80円を計画している。配当性向は27.9%となる。
営業利益は、IBESがまとめたアナリスト18人の予想平均値2429億円を下回った。
24年度の想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円。前期は1ドル=144.62円、1ユーロ=151.41円。為替感応度は1円当たりドルは売上高100億円、営業利益11億円、ユーロは売上高19億円、営業利益4億円。
ニデックは24年度について、中国EV向け駆動装置「イーアクスル」で収益性を重視する姿勢を示したほか、欧州向けも本格量産を開始するとした。また、生成AI関連でデータセンター向け水冷モジュールの生産能力の大幅拡大を計画しているという。
EV駆動装置事業は24年1―3月期を底に24年度は「着実な収益改善を実現する。リスタート」とした。
23年度の連結売上高、純利益は過去最高となったほか、営業利益は前期比63%増の1631億円となった。直近の1―3月期は、EV駆動装置関連事業で構造改革費用598億円を計上したため61億円の営業赤字となった。第4・四半期の赤字は2年連続。通期で為替の円安は87億円、1―3月期は12億円のプラス要因に働いた。
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