グレースケールのビットコイン現物ＥＴＦ、週間で19億ドル流出

暗号資産（仮想通貨）の分析を手がけるＢｉｔＭＥＸ（ビットメックス）リサーチのデータ（２２日までの週）によると、ビットコインの現物を運用対象とするＥＴＦはグレースケール・ビットコイン・トラストが１９億ドルの流出となった。写真はパリで３月撮影（２０２４年　ロイター／Benoit Tessier）

Suzanne McGee　Hannah Lang

[２５日 ロイター] - 暗号資産（仮想通貨）の分析を手がけるＢｉｔＭＥＸ（ビットメックス）リサーチのデータ（２２日までの週）によると、ビットコインの現物を運用対象とする上場投資信託（ＥＴＦ）はグレースケール・ビットコイン・トラストが１９億ドルの流出となった。

米証券取引委員会（ＳＥＣ）が１月にビットコイン現物ＥＴＦを承認して以降、ブラックロックやフィデリティ・インベストメンツなど他のＥＴＦには買いが入っているものの、前週はグレースケールからの流出を補うには至らず、全体でも純流出となった。

ビットコインの前週の値動きが今月に入り記録した高値と比べて低調だったことから他のＥＴＦの資金流入ペースも鈍化した。

グレースケールの資金流出は他社を大幅に上回る手数料と破産管財人による売却が要因とアナリストは指摘する。

一方、ブラックロックのｉシェアーズ・ビットコイン・トラストは好調で、モーニングスターとトラックインサイトのデータによると、運用資産が３月１日に１００億ドルに達した。

ＢｉｔＭＥＸによると、同ＥＴＦには２２日までの週に８億２８３０万ドルが流入。１５日までの週は２４億８０００万ドルの流入だった。