信越化の今期業績予想は減収減益、「逆風弱まることない」

［東京　２７日　ロイター］ - 信越化学工業は２７日、前期比で減収減益となる２０２４年３月期の連結業績予想を公表した。中国経済の復調は期待通りに進まず、その他地域の景気減速も懸念されるとして、しばらく逆風が弱まることはないと見込んでいる。

売上高は前期比１８．１％減の２兆３０００億円、営業利益は同２９．９％減の７０００億円、純利益は同２６．６％減の５２００億円とした。年間配当は実質的に前期と同額の１００円を予想する。

ＩＢＥＳによるアナリスト１９人のコンセンサス予想では、通期の連結営業利益の平均値は８３５５億円。

４─６月期の売上高は前年比８．８％減の５９９２億円、営業利益は同２３．６％減の１９０８億円、純利益は同１６．６％減の１５３６億円。塩化ビニールでは中国の建設・住宅投資の弱さが影響した。