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鉱工業生産速報3月は前月比3.8%増、自動車回復で3カ月ぶりプラス

ロイター / 2024年4月30日 9時33分

経済産業省が30日発表した3月鉱工業生産指数速報は前月比3.8%上昇し、3カ月ぶりのプラスとなった。写真は2012年10月、京浜工業地帯で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Yoshifumi Takemoto

[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日発表した3月鉱工業生産指数速報は前月比3.8%上昇し、3カ月ぶりプラスに転じた。認証不正問題が影響していた自動車の生産再開で持ち直した。経産省は、基調判断を「一進一退ながら弱含み」で据え置いた。

<半導体製造装置やスマホ向けメモリーなど増産>

ロイターの事前調査では同3.5%の上昇と予想されていた。

業種別では自動車工業が前月比9.6%の増産となり、全体の指数を1.13ポイント押し上げた。普通乗用車、トラックなどが増えた。液晶・半導体製造装置や半導体メモリー、液晶パネルも増産に寄与した。スマートフォンやソリッド・ステート・ドライブ(SSD)向け半導体メモリー、タブレット端末向け液晶などが増えた。

一方、鉄鋼・非鉄、無機・有機化学などは減産となった。

<在庫率20年6月以来の高水準>

鉱工業在庫指数は前月比1.1%増で2カ月連続で増え、鉱工業在庫率指数は106.7と2020年6月以来の高水準となった。建設用クレーンなどの在庫が増えた。

生産予測指数は4月が前月比4.1%上昇、5月が同4.4%上昇となった。企業の生産計画に基づく同指数は上振れる傾向があり、これを補正した試算値では4月は前月比1.0%の減産となる見込み。

経産省は今後について「世界経済や自動車生産再開の動向を注視する」必要があるとしている。

*内容を追加して再送します。

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