アングロ、株主から企業価値向上圧力 ＢＨＰの買収提案に対抗へ

　４月２９日、英資源大手アングロ・アメリカンは、豪同業ＢＨＰから受けている買収提案に対抗するための企業価値向上計画を株主から求められている。２０１９年３月、トロントで撮影（２０２４年　ロイター/Chris Helgren）

Clara Denina　Scott Murdoch　Melanie Burton

[ロンドン／シドニー ２９日 ロイター] - 英資源大手アングロ・アメリカンは、豪同業ＢＨＰから受けている買収提案に対抗するための企業価値向上計画を株主から求められている。

ＢＨＰはアングロに提示している買収案の条件を引き上げることを検討していると、事情に詳しい関係者がロイターに語った。

これに先立ち、アングロは２６日、ＢＨＰから提示された３９０億ドル相当の買収案について、事業価値と将来性を大幅に過小評価しているとして拒否した。

こうした中、アクティビスト（物言う投資家）のエリオット・インベストメント・マネジメントは２９日、アングロ株の持ち株比率を２６日に開示した約２．５％から２．６％に引き上げたと発表した。

アングロの株価は４．０５％高の２７．５０ポンドとなり、ＢＨＰによる当初提示額２５．０８ポンドを大きく上回った。

ナインティ・ワンのポートフォリオマネジャー、ジョージ・チーブリー氏は「アングロは企業価値をどのように高めるつもりなのか、われわれに説明する必要がある」と語った。

アングロは３０日、ロンドンで年次株主総会を開催する。