プレステージ 大仙市にも進出 大型商業施設内に新たな事業所を開設 今春に操業開始

様々な企業からの委託を受けてコールセンター業務を担い、県内でも拠点を増やしてきた東京の企業が、今年4月にも大仙市に新たな事業所を開設することになりました。県内への進出を決め、今年度、県の誘致企業に認定された企業は、昨年度を大きく上回っています。

新たな事業所を設けるのは東京に本社を置く、「プレステージ・インターナショナル」です。

保険会社と契約する人からの問い合わせに対応するなど、様々な企業から委託を受けたコールセンター業務を担っていてこれまでに県内の4つの市に拠点を設けています。

プレステージ・インターナショナル 玉上進一社長

「いろんな企業に私たちの専門性を理解いただいて提供してきている この一番のノウハウっていうのを秋田で築いてきているというのがベースにある」

今年4月にも、大仙市大曲の大型商業施設内に新たな事業所を開設することになり、将来的に従業員100人を県内から採用する計画です。

新たな拠点は28日、県の誘致企業に認定され、大仙市を含めた3者で立地協定を締結しました。

県が今年度、誘致企業として認定したのは、これで22社目です。

国内が好景気に沸いた1980年代の末＝いわゆるバブル期には県内に続々と企業が進出し、昭和63年度＝1988年度には1年間で56社が県の誘致企業に認定されました。

その後90年代に入るとバブル崩壊に伴い国内の景気は失速。

2008年にはいわゆるリーマンショックが国内経済にも大きな打撃を与え、翌2009年度には誘致企業が1件もありませんでした。

ここ数年、県はコロナ禍の影響で首都圏以外での拠点設置に関心を示す企業の誘致に力を入れ、2021年度には12社 昨年度＝2022年度には13社を誘致企業として認定しました。

今年度の22社は、およそ30年前＝1991年度の25社と並ぶ水準です。

県内への企業の進出は国内の景気動向も大きく影響しますが、県によりますと県内への具体的な進出計画を持つ企業は現時点でまだ複数あり、引き続き誘致を働きかけることにしています。