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ドーミーイン発の和風ホテルが夫婦旅行に大人気! 「御宿 野乃」ブランドの5つの魅力

オールアバウト / 2024年4月8日 19時25分

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ドーミーインを展開する共立メンテナンスが今、続々と展開を始めている和風プレミアムブランド「御宿 野乃」シリーズ。2024年1月20日にはフラッグシップ施設となる「御宿 野乃浅草別邸」が開業しました。宿泊リポートを交え、同ホテルの魅力を掘り下げます。

コロナ禍が落ち着き、海外からの観光客も多く日本を訪れている昨今、大浴場が人気のビジネスホテル・ドーミーインを展開する共立メンテナンスが力を入れて、続々とオープンさせているのが和風プレミアムブランド「御宿 野乃」シリーズです。

御宿 野乃は2022年だけでも大阪、仙台、松本、松江と全国4カ所に進出。2024年1月には浅草別邸がオープンし、今後も伊勢、福井、高知、熊本など、全国7カ所の開発計画が進んでいます。

これまで、出張需要をメインとしてきたドーミーインシリーズ、観光需要に応える湯宿とリゾートホテルを全国に展開する共立リゾートシリーズ、カプセルホテルタイプのグローバルキャビンシリーズなど、多様なシリーズを展開してきた共立メンテナンスが今、御宿 野乃ブランドに力を入れる理由とは何なのか。

筆者は、オープンしたばかりの「御宿 野乃浅草別邸」に宿泊。本記事では、宿泊リポートを交えてその理由と魅力を掘り下げていきたいと思います。

魅力1. 和風旅館とチェーンホテルの「いいとこ取り」

御宿 野乃とはビジネスホテルの機能性と和風旅館の風情をミックスしたハイブリッドホテルブランドです。機能性を重視したビジネスホテルと、家族や友人との観光需要に応えてきた湯宿、リゾートホテルを全国展開してきた共立メンテナンスだからこそ、その知見を生かして徹底的に両者の「いいとこ取り」を形にしたのが野乃。

施設の特徴として特筆すべきは、「全館畳敷き」であること。これは、和風旅館の持つくつろぎを味わってもらいたいという思いからだそう。

ホテル入口の下駄箱へ靴をしまうと、館内は素足で過ごすことができます。足の裏に畳の優しい感触を感じ、まるで自宅に帰ってきたような安心感。部屋には館内着として作衣が用意されており、大浴場からレストランに至るまで、館内はそれを着たまま、裸足で移動が可能です。

靴やスリッパをはくことなく、食事のために着替える必要もない。他のホテル・旅館で「〇〇しなければいけない」とされる暗黙のルールが、ここではその考えぬかれた導線づくりによって排除されています。
御宿 野乃はフロントから客室、エレベーターホールに至るまで全館畳敷き夜食、朝食ともに素足で気軽に訪れることができる館内レストラン

さらに野乃がビジネスホテル・ドーミーインから取り入れた「機能性」の1つが、朝食に力を入れた宿泊スタイル。

今回宿泊した御宿 野乃浅草別邸も、東京・浅草の観光名所のど真ん中、浅草寺や花やしきからすぐの立地です。周辺には飲食店がひしめき、あれもこれも食べてみたくなります。東京観光を目的に訪れた観光客であれば、なおのことでしょう。

多くの和風旅館では1泊朝夕食付の宿泊プランがスタンダードですが、野乃では1泊朝食付きの宿泊プランがメイン。夕食付のプランがある施設もありますが、夕食の選択肢に多様性を持たせ、地元の飲食店等でめいっぱい楽しんで帰ってくるという過ごし方も推奨しています。

夕食の時間を気にする必要がないことは、宿泊者の活動スケジュールに柔軟性をもたらします。大浴場も夜通し入ることができるので、そこでの時間的制約も気にする必要がありません。宿泊者の行動導線に可能な限り時間的制約を設けないということも、「野乃流のおしつけにならないサービス」の1つの形なのだといいます。

全国に展開するドーミーインが各地でイチオシのメニューを提供する御宿 野乃浅草別邸の朝食ビュッフェは、東京・浅草ならではの牛鍋をはじめ、京の漬物に栃木の生ゆば、ご飯は魚沼産こしひかりで、味噌(みそ)汁は信州の山吹味噌(みそ)を使用。浅草のみならず、日本各地のおいしいものが大集結していました。
各地の名産や名物料理を取り入れた朝食ビュッフェ。浅草別邸ならではの逸品は、牛鍋だケーキにわらび餅など朝食とは思えない充実のデザートラインアップ筆者がビュッフェで取り分けてきた朝食。京の漬物に栃木の生ゆばもおいしかった

魅力2. さらなる進化を遂げた大浴場

ドーミーインといえば大浴場が人気です。御宿 野乃浅草別邸はこの大浴場にさらなる進化が加わります。広々とした大浴場にコンコンと注がれているのは、浅草観音温泉から引いている、黒湯。海洋ミネラルの含まれた真っ黒なお湯は、その見た目とは裏腹にしっとりとした優しい湯触り。東京ならではの黒湯に浸かり、さらに施設が力を入れているサウナへと向かいます。
浅草を描き続けてきた職人による大きな浅草絵図を前にした黒湯の内湯にジェットバス、サウナに水風呂などがそろう大浴場

社内のサウナ好きが嬉々としてこだわったというのが、セルフロウリュ。ロウリュは、サウナストーンにアロマ水をかけることで熱い蒸気を発生させ、サウナ内の温度を上昇させて発汗を促すフィンランド式のサウナ入浴法です。セルフロウリュは、自分自身で、自分の好きなタイミングでサウナストーンに水をかけることができる仕組みです。
右のボタンを押すとアロマ水が放出され、ひしゃくで2杯のアロマ水をサウナストーンにかけると蒸気が出る

実際にアロマ水補給ボタンを押し、ボウルに注がれたアロマ水をひしゃくですくって、サウナストーンにかけてみました。ジュワワーーーッという音と共に蒸気が沸き上がり、本日のアロマであるマウンテンハーブの香りが鼻をくすぐります。吸い込んだ蒸気と、全身を包み込む熱い蒸気が、なんともいえぬ心地よさ。楽しくてつい多めに掛けたくなってしまいますが、温度が上がりすぎてしまうので要注意です。

サウナの外には水風呂、ジャグジー。そして男性用の大浴場には、ひっそりと設置された「ととのい増強レバー」なるものが。赤いレバーを回すと、上からミストが噴射。サウナ好きの社員たちが「さらなる、ととのい」を目指して生み出した装置なのだとか。現在、試験的にドーミーイン岡山と、御宿 野乃浅草別邸で導入され、好評ならば導入店舗を増やす可能性を秘めているのだそうです。
サウナで温まった体をミストシャワーで整える「ととのい」スペース

筆者が女性用の大浴場で気になったのは「ボディハグシャワー」の文字。こちらも試験的に男性用・女性用の大浴場にそれぞれ1台ずつ導入されているのですが、縦型の鏡の両脇のバーシャワーを体の左右に下ろすと、まるで両手でハグされるようなスタイルに。そして両サイドからシャワーのお湯が噴射されると、うん。確かにハグ感が。
アームの角度を好みに合わせて調整し、シャワーをON。左右から噴射されるシャワーに包まれて

そんな試験的なものも含めて野乃が日々、宿泊者のさらなる快適性を求めて探求している様子がうかがえ、宿泊者の1人としてとてもうれしい気持ちになりました。この試行錯誤も野乃、そしてドーミーインの大きな魅力です。

魅力3. ビジネスホテルだけど、夫婦・家族での観光にも使える

1人での出張利用がメインであったドーミーインには、その立地や利用の融通性、大浴場の魅力などが徐々に広がり、観光での利用も増えていたといいます。そこで、夫婦や家族でも利用できる客室タイプを増やしたドーミーインPREMIUMのほか、チェーンホテルの良さを生かして日本の和の良さも感じることのできる、野乃が誕生。

客室も、1~2人での利用はもちろん、2~4人での利用を想定した間取りが多く、実際に夫婦での利用が圧倒的に多いのだそう。特に御宿 野乃浅草別邸には、全国各地から東京観光、浅草観光をメインに訪れる夫婦が多く、また地元の夫婦が休日の気分転換にふらりと利用することも少なくありません。

浅草の観光地のど真ん中という立地もあり、海外からの宿泊者も多く、平日は海外客4割・国内客6割ほど。休日は海外客3割・国内客7割ほどだといいます。
畳敷きの部屋にツインと、別室にダブルベッドを配したデラックストリプルルーム客室の窓からは浅草寺の五重塔やスカイツリーが一望できる

ビジネス利用でも観光利用でも、また国内旅行者にも海外からの旅行者にも。日本旅館の良さとチェーンホテルの良さを「いいとこ取り」し、その土地ならではの温泉や、研究尽くされたサウナで身も心も整えることができる。それが今、共立メンテナンスが力を入れ、全国展開を加速させている御宿 野乃ブランドの魅力でしょう。

魅力4. ドーミーインの人気サービスは全て標準装備

ドーミーインには、通称ドミニスタと呼ばれる熱烈な宿泊ファンたちがいます。社内でもドミニスタの声は、お客さまの大切な声として参考にしているとのこと。そんなドミニスタから特に熱い支持を受けるのが、夜鳴きそば、ドーミーぶんこ、アイスキャンディーや乳酸菌飲料、コーヒーなどの無料提供サービス。

野乃は、これらのドーミーイン人気サービスは全て、標準装備。そのため、宿泊者たちは全国どこの野乃に泊まっても「いつものサービス」を安心して享受することができます。いつもと違う地域で、いつものサービスを。それが、旅行者にとって非日常感と安心感の両方を味わうことにつながると共立メンテナスは考えているのだそうです。
21:30~23:00にレストランで無料提供されるドーミーイン特製のあっさりしたしょうゆラーメン「夜鳴きそば」湯上がりどころに設置された「ドーミーぶんこ」。ずらりと並ぶマンガ本は部屋に持ち込んで楽しんでもいいカップに入れて部屋に持ち込むこともできる無料のコーヒーサービス。客室の冷蔵庫のミネラルウォーターもうれしい

ほかにも、湯上りどころにあるマッサージチェア、洗濯乾燥機などのサービスは全国共通です。学生寮・社員寮から生まれたチェーンホテルだからこそ、旅先でもまるで寮にいるような安心感を提供したいという思いがグループ全体を通して根付いているのだといいます。

魅力5. 宿が旅に出るきっかけになる

「その土地に用事があるからホテルを選ぶではなく、野乃があるから今度その地域に行ってみよう、そんな旅の目的になるような存在を目指しています」と、御宿 野乃にかける思いを広報の波多野さんは語ります。

宿での滞在を味わうことを旅の目的とすることは、珍しいことではありません。有名温泉旅館などは、そこに泊まること自体が旅に出る1番の動機になります。しかし、野乃が提供しようとしているのはそれとはまた少し違った形なのではないかと筆者は感じました。

この宿はどんなもてなしをしてくれるだろう、を楽しみに行くのではなく、いつもの安心感に包まれながら外でどんな刺激に出会えるだろう、を楽しみに行く。そんな安心感と共に満足度の高い旅の拠点を作ることが今、ドーミーインが御宿 野乃に力を入れ、提供しようとしている新しい旅の形なのかもしれません。

ドミニスタをはじめ、宿泊者の声に耳を傾け、社内の旅好き、食好き、温泉好き、サウナ好きたちが頭をひねって日々、宿泊者たちの「あったらいいな」をサービス化しているドーミーインだからこそ、御宿 野乃は国内外の旅行者たちに、いつもの安心感と旅の刺激の両方を提供できる新たな拠点になっていくのかもしれないと、筆者は取材を通じて感じました。

※記事初出時、タイトルに誤りがありました。お詫びして訂正いたします(4月8日23時20分:編集部追記)

この記事の執筆者:木崎 ミドリ プロフィール
トラベル&フードライター。旅行雑誌の編集者を経て独立。訪れた観光スポットは1000ヵ所以上。その経験を活かし、雑誌やサイトで執筆活動を行うほか、テレビ等への情報提供も行う。「日本の良いものに光を当てるお手伝い」をライフワークとし、各地の素敵な場所や取り組みを取材してまわる。得意分野は、日本の癒しスポットである温泉、ホテル、グルメ、絶景、それらを支える人々の取材など。最近は個性あふれる日本の島々に魅了され、島旅の機会が増えている。
(文:木崎 ミドリ)

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