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逆効果になることも? 空気清浄機の「NGな使い方」ってありますか? 【家電のプロが解説】

オールアバウト / 2024年4月10日 21時25分

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空気清浄機の間違った使い方にはどのようなものがあるのでしょうか。家電エバンジェリストで「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が解説します。

室内の空気をきれいな状態に保つために大活躍する空気清浄機。しかし、使い方を間違えてしまうと効果が発揮できなかったり、逆効果にもなってしまう恐れもあります。

今回は空気清浄機の間違った使い方について、家電エバンジェリストで「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が解説します。

(今回の質問)
逆効果になってしまう空気清浄機の間違った使い方ってありますか?

(回答)
空気清浄機はその機能の特性上、使用方法と設置場所が重要になります。正しい場所に設置し、正しい動作モードで動作させるようにしましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

24時間つけっぱなしで、自動モードで使いましょう

空気清浄機のNGな使い方は以下の通りです。

●「自動」以外のモードを選ぶ
空気清浄機には「自動」モードを搭載していない製品もありますが、自動モードを搭載している製品の場合、できるだけ自動モードを使ってください。空気清浄機の自動モードは、センサーでホコリや微小粒子状物質の量を検知し、空気の汚れに応じてファンの速度を変化させて集じんパワーを変化させています。「弱」モードなどにしてしまうと、空気清浄機のパワーをフルに活用できないので、せっかくの能力が無駄になってしまいます。

フルパワーで稼働するとうるさいと感じる場合もありますが、うるさくなるのは空気が汚れている証拠です。できるだけ自動モードのまま運転してください。

●短時間だけ使う
空気清浄機の正しい使い方は「24時間つけっぱなしにしておくこと」です。先ほどの項目の「うるさいから弱モードにする」と同様、「うるさいから普段は消しておく」といった使い方は絶対にNGです。自動モードにしておけば、空気がきれいな場合はほとんど動作しません。多くの電気代がかかる家電ではないので、必ず24時間つけっぱなしにしましょう。

寝室などで使っていて動作音が気になるという人は、ディスプレイの明かりが消えて最小のファン速度で低騒音運転をしてくれる「スリープ」モードなどの動作モードを選ぶといいでしょう。寝返りを打った際などに空気の汚れを検知しても静かなままなので、睡眠時には自動モードよりおすすめです。

●床以外の場所に設置する
空気清浄機を床以外の場所に設置するのは絶対にNG。というのも、ホコリやハウスダスト、花粉などの微小粒子状物質は時間がたつと床に落ちてしまうため、床以外の場所に置くと集じんできないのです。

比較的大きい10~100マイクロメートルのホコリは5~30分程度で床に落ち、小さい1~10マイクロメートルのホコリは8~10時間かけて床に落ちるといわれています。一度床に落ちてしまったホコリは、なかなか空気清浄機でも集じんし切れるものではありません。しかし床の上に設置しておけば、人が歩いてホコリが舞い上がった際に集じんできる可能性があります。

●全くお手入れをしない
これはもう当たり前のことですが、交換の目安時期に合わせてフィルターを交換したり、プレフィルターに付着しているホコリを取ったりと、取扱説明書に従ってお手入れをしてください。空気をきれいにするどころか、イヤな臭いの原因になる恐れもあります。

フィルターがビニール袋に入ったままで設置して使い続けていたという事例もあります。当然ビニール袋から出さないとフィルターの効果を発揮しないので、正しく動作させることがまずは重要です。その上で、しっかりとお手入れをしましょう。

「ちょっとだけNG」な方法もある?

1年中、同じ場所に設置するのは決してNGではありません。ただ、夏と冬にエアコンを使う家庭の場合、エアコンの場所に合わせて設置場所を変えた方が空気清浄効果を高められる場合があります。

夏の冷房の場合、エアコンは冷たい空気を天井にはわせて吹き出します。そのためエアコン直下に空気清浄機を置くと効果的に室内の空気を循環できます。冬の暖房の場合、エアコンは暖かい空気を真下に向けて吹き出します。そのためエアコンの直下ではなく、エアコンの対面に置くことで空気を循環させやすくなります。

絶対にNGというわけではありませんが、空気清浄機を効果的に使うためには空気をより循環させやすくする工夫が必要です。自宅の間取りに合った設置場所を工夫してみるといいでしょう。

この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
(文:安蔵 靖志)

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