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横浜の希少なブランド梨が「氷結」に! 廃棄される果実を利用…飲んだ瞬間「浜なしだ」生産者も驚く味

オールアバウト / 2024年4月16日 22時10分

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キリンビール「モッタイナイ!を、おいしい!に。氷結(R)mottainaiプロジェクト発表会」が開催されました。そこで紹介された、2024年5月7日から発売される第1弾「氷結mottainai 浜なし」誕生の背景をお届けします。

キリンビール「モッタイナイ!を、おいしい!に。氷結(R)mottainaiプロジェクト発表会」が2024年4月15日に東京都内で開催されました。

5月7日に発売される第1弾「氷結(R)mottainai 浜なし」の原材料は、横浜のブランド梨「浜なし」。廃棄される予定だった規格外の希少な「浜なし」が使われることになった背景などを紹介します(画像は発表会にて筆者撮影、一部提供)。

「氷結(R)mottainaiプロジェクト」について

「氷結mottainaiプロジェクト」第1弾は横浜特産「浜なし」を使用
キリンビールは、“果実のみずみずしいスッキリとしたおいしさ”を提供し続けている「キリン氷結(R)(以下、氷結)」の存続に不可欠である、果実農家が抱える課題の解決に寄与したいという思いから、「氷結mottainaiプロジェクト」を立ち上げました。

規格の問題などで青果販売できず、廃棄される予定の果実を「モッタイナイ果実」と位置付け、その果実をおいしいチューハイに有効活用し、日本全国に届けることを目的としています。同時に商品の売上1本につき1円を生産者に寄付し、果実農家を支援します。

キリンビール執行役員マーケティング部長の今村恵三さん
4月15日に開催された同プロジェクトの発表会では、キリンビール執行役員マーケティング部長の今村恵三さんが「2001年の氷結誕生以来、約100種類の果物を使用し、約500商品を展開してきました。果実農家の皆さまに支えられているブランドだと感じています。同プロジェクトを通して農家の皆さまの問題解決はもちろん、お客さま、商品に関わる全ての方々を喜びでつなぎ、発展する未来に貢献していきたい」と意義を語りました。

第1弾は横浜市のブランド梨「浜なし」を活用

マーケティング部 ブランドマネージャーの加藤麻里子さん
続いて、マーケティング部 ブランドマネージャーの加藤麻里子さんが、同プロジェクトから生み出された新商品の詳細を説明。

5月7日に発売される第1弾商品は「氷結mottainai 浜なし」。「浜なし」は横浜市で生産されるブランド梨で、爽やかな香りとみずみずしい豊かな甘味が特長です。その味わいが「氷結」にマッチしていることから、第1弾として選ばれました。

「浜なし」は木の上で完熟させるため、生産者が朝収穫したものをその日に直売するのがほとんどで、入手しづらいことから「幻の梨」ともいわれています。

発表会後半では、浜なし生産者の皆さんと商品化までの経緯や「実は知られていないフードロスの存在と活用」をテーマにしたトークセッションが行われました。

約6万個が廃棄処分に!? 「おいしいのにモッタイナイ!」

左から、中味開発担当の佐藤さん、浜なし生産者の鮫島さん(えのき園)、JA横浜の北尾さん
トークセッションでは、氷結ブランド担当の山岡さん、中味開発担当の佐藤さん、浜なし生産者の鮫島さん(えのき園)と三橋さん(三橋園)、JA横浜の北尾さんと渡辺さんが登壇。

まずは、JA横浜の渡辺さんが「浜なし」について「横浜市内で生産される梨のブランドで、品種は主に幸水、豊水です。一定の条件を満たした生産者が横浜農協果樹部の認定を受け、生産、販売しています。横浜で生産されている梨の全てが名乗れるものではありません」と、希少なブランド梨であることを紹介しました。

“みつ症”になってしまった「浜なし」は商品として販売できない(提供画像)
生産者の鮫島さんは「浜なしは木の上で完熟させるのですが、その見極めが難しく収穫のタイミングにかなり気を遣います。気象条件などの影響で“みつ症”になってしまうものも……」と、栽培の難しさについて語ると、もう1人の生産者の三橋さんが「みつ症は、果肉の一部が柔らかく半透明になる状態のことです。食べても人体に影響はないものですが、シャキシャキとした食感が失われるため、商品として販売することはできません」と、説明しました。

JA横浜の北尾さんは、みつ症になってしまった「浜なし」は、菓子などの加工品などに活用してきたものの、年間で約6万個(約19トン ※)が廃棄されている現状を明かしました。今回はそのうちの約2万2000個分をキリンビールが正規品と同水準で購入し、ロス削減につなげたといいます。※JA横浜調べ、2023年度末実績より

記念すべき第1弾は「浜なししかない!」

左から、JA横浜の渡辺さん、浜なし生産者の三橋さん(三橋園)、氷結ブランド担当の山岡さん
氷結ブランド担当の山岡さんは、「浜なし」を「氷結mottainaiプロジェクト」の第1弾として採用したことについて、「浜なしは果汁がたっぷりでみずみずしく、甘い味わいが氷結ブランドにマッチすること。そして、キリンビール発祥の地が横浜ということで、縁を感じたこと。その2つの理由から、記念すべき第1弾は『浜なししかない!』と決定しました」と、力強くコメント。

中味開発担当の佐藤さんは「木の上で完熟した浜なしの甘さと氷結ならではの軽やかな炭酸感との両立をめざし、味に一切妥協することなく100回ほど試作を繰り返しました。新鮮で爽やかな香りや大玉でシャリっとした食感を表現することにもこだわりました」と、通常よりも時間をかけて商品化したことを明かしました。

登壇者と来場者が「乾杯」
その後、「乾杯」が行われると、会場内には爽やかな梨の香りが漂いました。鮫島さん、三橋さんともに「飲んだ瞬間、『浜なしだ!』と感じた」と太鼓判。佐藤さんは「よく冷やすのがおすすめ。缶のままでジューシーな香りを、氷を入れたグラスに注いで炭酸感とより広がる浜なしの香りを楽しんでいただければ」と、おすすめの飲み方を紹介してくれました。

おすすめの飲み方は「よく冷やす」こと
「氷結mottainai 浜なし」は、5月7日から全国のスーパーやコンビニなどで発売(350ml缶、500ml缶)。約18万ケース(350ml缶換算)を出荷する予定とのことです。ベイエリアの観光地が注目される横浜ですが、これを機に、横浜でこだわりの「浜なし」が生産されていること、そのおいしさを知っていただきたいなと思います。

※20歳未満の飲酒は禁止されています

この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。
(文:田辺 紫)

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