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度を越せば単なるワガママ?「神経質な妻」と「大雑把な妻」にモヤモヤが止まらない夫たち

オールアバウト / 2024年5月4日 22時5分

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妻が神経質すぎても、大雑把すぎても、夫はモヤッとするものだ。共に生活する家族であればなおさら、度を越せばストレスになる。夫たちのボヤキは止まらない。

神経質な人と、大雑把な人。どちらと一緒にいれば気が休まるのかは人それぞれ。どちらがいいとか悪いとかいう問題ではないのかもしれない。

妻はとにかく細かくて神経質

「うちの妻はとにかく細かい。コロナ禍では衛生面に尋常じゃないくらい気を遣っていました。もちろん、それはそれでありがたかったけど、帰宅時、玄関で毎日全裸にさせられて洋服をビニール袋に入れないと上がらせてもらえなかったのはつらかった」

ヨシトさん(42歳)は苦笑しながらそう言った。ふたりの子どもたちも厳しい管理下にあったが、それでもヨシトさんは感染してしまい、心配と迷惑をかけたことを今でも怒られるという。

ヨシトさん夫婦は共働きなので、彼もキッチンにも立つし家事もする。ところがそこに逐一、ダメ出しが入るそうだ。

「包丁は用途別に5本くらいあるんですよ。まな板も肉用と魚用と野菜用が違う。そんなの洗えばいいじゃんと言っても、妻はダメだと言う。料理中に『あ、それは包丁を代えて』と言われるとイラッとすることもありますね。

僕が料理している間、妻は他の家事をやるとか子どもたちの世話をするとか、いろいろやることがあるのに、まるで監督みたいに座って見ていることもあるんですよ。管理されているみたいですごく嫌なんですよね」

妻の完璧主義が「息苦しい」「監視されている?」

もちろん、妻にその気はないのだろうが、夫は監視されていると感じてしまうものなのかもしれない。

洗濯物もきっちり畳まれ、アイロンがけも完璧。家の中もいつもきれいだが、妻は寝る間を惜しんで家事をしているため、いつもため息をついているし機嫌がいい時間は短い。そのくらいなら家事など適当でいいから、家族で笑っていられる時間が長いほうがいいとヨシトさんは感じている。

「神経質なのはもちろんだけど、妻は完璧主義なんですよね。それがちょっと息苦しいと思うことはあります。とはいえ、彼女は一生懸命だから、それを非難するわけにもいかないし……」

完璧にすべてやることが周りを幸せにするとは限らないと、ヨシトさんはいつかそれとなく妻に伝えたいと考えている。

大雑把すぎて笑えない妻の家事

逆に妻が大雑把、「言い換えればがさつ」で、もはや想像を超えていると言うコウタさん(41歳)。

「僕も神経質なタイプではないので、最初はそれほど気にならなかったんですが、子どもができてからはやはり少し教育上のこととか考えてしまって……」

妻は洗濯物を取り込むと部屋の片隅に山のように置いておく。畳まないのだ。コウタさんが畳んでおくことにしているが、うっかりすると山がどんどん大きくなっていく。最近は8歳になる娘がせっせと畳むこともある。

「料理も大雑把なんです。野菜なんか大きなままだし、玉ネギ薄切りといっても四つ切りだし(笑)。買ってきた惣菜はパックのまま。手を抜くのはいいんだけど、せめて皿に盛ろうよと言うと洗い物が増えると。皿1枚くらい増えてもいいよ、僕が洗うよと言っても、合理的じゃないでしょって。

そこは合理性の問題じゃなくて、おいしく食べるかどうかの問題だよといつも言い争いになります」

ストレートな物言いも配慮に欠ける妻

家事以上に彼が不安を覚えているのが、妻が「人の気持ちを想像しない」こと。物の言い方がストレートすぎて、人を傷つけがちなのだ。たとえば娘が一生懸命にお皿を洗ってくれたとき、「ありがとう」の前に「こんなんじゃダメよー、洗い直しするしかないじゃん」と軽く言ってしまうのだ。

それは確かなのだが、まずは一生懸命やった娘に「ありがとう」と言うべきだとコウタさんは考える。

「黙って娘の見ていないところで、洗い直ししてもいいと思うんですよ。次に娘が洗ってくれるときに、こういうふうにやるときれいになるよと教えればいいんだし。その場でダメ出しは娘の気持ちを無視していることにつながる」

だが妻は、何でもストレートに率直に、が信条。人の気持ちを深読みすることもないし、大人同士なら付き合いやすいともいえるが、一方で不躾過ぎる、図々しいと思われることもある。

「十人十色、人が自分の言葉をどう受け止めるかは個人差が大きい。でも一応、相手がどう思うかを考えながら生きていったほうがいい。妻は自分を率直なだけというけど、それは自己中心的だとも言えるんですよね」

神経質も大雑把も、度を超えればただのワガママに通じるのかもしれない。相手と自分の違いをわかった上で、お互いに無理のない範囲で歩み寄っていくしかないのかもしれない。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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