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オン飲みでドキュン!…シングルマザーの「Stay Home中に起きた奇跡」

ananweb / 2020年5月28日 21時30分

オン飲みでドキュン!…シングルマザーの「Stay Home中に起きた奇跡」

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、再婚願望があるシングルマザー33歳。子どもがまだ小さいため、思い切った婚活をできないでいたが、オンライン飲み会に参加したことで運命の出会いが……。三松先生がオン飲みにおける恋愛の心構えを説きます!
文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ

【レスなひとびと】vol. 77

■ 佳子(33歳)リアルデートレス。会ったことないけどオンラインラブで結婚まで持ち込めそうな勢いに乗る


佳子はバツイチのシングルマザーだ。2年前に夫の浮気問題で離婚。再婚願望はあったが、子どもは5歳。なかなか外で開催される合コンへは参加できず。そんなときにステイホームが始まり、誘われたのがオンラインワイン会。子どもの健と一緒に参加したところ、画面の中の俊平に出会った。

そしてふたりだけのオンワインが始まる。

18時だ。「あ、オンワイン始まる」と急いでスマホを掴んだ。俊平が発行してくれたZoomのURLをクリック。部屋着でリラックスした雰囲気の俊平がヒラヒラとこっちに向かって手を振っていた。

「おつかれ~」

「ヤッホー、ぺーくん!」

ビデオが繋がったらまずは乾杯だ。リーデルのいいグラス。そして、お互いのおつまみを紹介し合う。

「今日はね、牛肉を赤ワインで漬けて煮込んでみたの」

「佳子ちゃんは本当料理上手でいいなあ。ぼくはチータラと生ハム買ってきたよ。赤ワインにはチーズとハムかなって。ぼくも、画面のそっち側に行きたいよ」

ふたりが飲んでいるお酒は同じ銘柄の赤ワイン。ワインという共通の趣味があるふたりは、週に1~2度、同じワインを用意して乾杯し、お店でリアルデートしている気分を味わっている。

「あああ、早く佳子ちゃんに会いたいな。オンラインでも楽しいけど、一緒にレストランに行きたいよ。ぼくの店じゃなくて、友達がソムリエやってるとこ」

「私もだよ。はやく、ぺーくんに会ってみたい」

実はこのふたり、まだ直接会ったことはない。オンラインワイン会という名の合コンで出会って意気投合し、まさに愛を育み中。

付き合って50日記念日の今日。ふたりは映画デートをしようと、それぞれNetflixを開いていた。

「ママ~、僕も一緒に映画見る」

息子の健が、ビデオに顔を映す。

「健くん、今日も元気いっぱいだね! ほら、ぺーにいさんにご挨拶して」

「毎日自宅保育で大変だよね。本当は僕もそっちへ行って手伝いたいんだけど」

都内の化粧品会社で働いている佳子は、リモートワークになった今も日中は事務処理で大忙しだ。しかし、健が「遊ぼう」と言っておもちゃを持ってくるので仕事どころではない。ワンオペ育児に孤軍奮闘する日々を送ってきた佳子にとって、俊平が画面のあっちから気遣ってくれるだけで嬉しくて、癒される。

ハートが揺れるとは、まさにこのこと。

下町でトラットリアの経営をしている俊平も、休業要請で売上が半減し、頭と心臓に電流が流れてしびれまくりだと言う。

「いろいろ大変だけどさ。佳子ちゃんと健くんを見ると、がんばろうって思えるんだ」

オンラインワイン会がなければ出会うことはなかったであろうふたり。オンラインで支え合い、しっとり落ち着いた関係を育む佳子には今、結婚の話も出ている。実際に会っていないのに、結婚話まで出る。無理して婚活パーティや街コンに行かなくてよかった…。2年前までダメ夫との生き地獄にいた佳子に、ステイホームが味方してくれたのだ。
【三松さんからのコメント】

「オンライン合コン」なるものが流行っています。女性たちにお話を聞くに、リアル合コンだと相手メンバーがしょぼくて「うわっ、帰りたい」って思っても、露骨に行動に移せないけど、オン飲みだと抜けやすいからとっても合理的なのだそうです。

つまり、このシステム、ステイホームが終わってもしばらく継続する予感。ワイルド男子にとっては「お持ち帰り」ができないという残念な仕組みですが。

そうそう、オン飲みで知り合った女性達と、ステイホームが終わったらエッチしたいから、オン飲み70回企画しましたというヤバいメンズもいるので注意しましょうね。

そして、オンライン同棲を楽しんでいるカップルもいるというではありませんか! 私が推奨するオンラインセックスも進化してゆくでしょう。ただし、オンラインセックスはこじれて別れたときにリベンジされることも念頭に入れて、録画や録音には絶対注意ですよ。

逆に会えなくなった状況で、お互いへの疑念や不安が高まり、別れてしまうカップルもいます。先日も「コロナ自粛で彼氏のイライラが爆発し、すごく嫌な面が見えたので別れる」と泣きながら相談してきた同棲カップルの女性がいました。

ステイホームで試される恋愛力。彼氏のいいとこ、悪いこと両方をじっくり見つめて、観察眼を高めるチャンスととらえましょう。

「オンラインできれいな私を映すために、オフラインでムッチャ腹筋したり、お肌の手入れをして容姿美化に努めよう。あ、ステイホーム後のエッチに向けて膣メンテナンスはオフラインで…」

三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

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