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「岡部に嫉妬しないのか?」の質問は困る…ハナコはマジで仲が良かった!

ananweb / 2021年1月20日 19時40分

「岡部に嫉妬しないのか?」の質問は困る…ハナコはマジで仲が良かった!

バラエティ界を席巻する第7世代を代表する一組として、押しも押されもせぬ売れっ子になったハナコ。レギュラー番組も増え、全国区の人気を得たコント師・ハナコに、第7世代に対する率直な思いやメンバーの素顔をインタビュー。

コント師にとって最高峰の大会優勝の舞台裏とは。



――そもそもですが、秋山さんと菊田さんのコンビに、岡部さんが加入した経緯は?

岡部:僕のコンビが解散して、ジムのインストラクターをしながら、組みたかったやつのコンビの解散待ちを1年してたんです。



秋山:あの1年でものすごくムキムキになってた(笑)。



岡部:待ってたやつから正式にお断りされて、菊田さんが「誰かやりたい人いないの?」と聞いてくれて、「入りたいです」と言ったら、すごく嫌な顔をされて…。



菊田:紛れもない事実(笑)。



岡部:すぐに「いいよ」と言ってくれた秋山さんと菊田さんとの間をとって、僕の試用期間が始まって。最下位だった事務所ライブで1位になった途端、菊田さんも「一緒にやろう!」(笑)。



菊田:岡部加入の結果がすぐ出て、売れる道が見えたんだよね。



秋山:最小規模のライブで(笑)。



菊田:実際、1年後に『おもしろ荘』にも出られて、これはもう売れるじゃんって思った。



秋山:思うのが早いなあ…。



岡部:『おもしろ荘』では、演出の方には「今回はネタが面白かったからウケたけど、君たちは『おもしろ荘』タイプじゃない。賞レースを獲らないとダメだよ」と言われて。それからは『キングオブコント』に照準を絞って、賞を獲る以外に道はないという気持ちでネタを作ってました。



――決勝戦での心境は?

秋山:決勝の最下位って、本当は何千組もいる中のトップ10なのに、日本のビリみたいに見えちゃうんですよ。なんとかマイナスプロモーションにならず「ハナコというトリオがいますよ」とご挨拶できたら万々歳だと思ってました。



菊田:1本目で最初の笑いがちゃんときて、舞台袖で跳びはねましたね。二人が「掴みが大事」ってめっちゃ言うもんだから。



岡部:(バイきんぐの)小峠さんが「お前ら、(優勝の可能性が)あるぞ」とボソッと言ってくれたり、(ダウンタウンの)浜田さんも、CM中に「ええやん! あるで!」と声を掛けてくださって。



菊田:今でも、泣きそう。



岡部:優勝した時、菊田さんが号泣してびっくりした。



菊田:正直、1本目から泣きそうで。二人の顔を見たらもう…。



秋山:そういうのは全部終わってからにしてよ(笑)。2本目でスベってたかもしれないのに。



菊田:人生で一番いい日だった!



――メンバーだからこそ知っている、お互いのいいところは?

菊田:僕は社会性がないんで、空気をピリッとさせること言っちゃう時があるんですけど、それに対して二人は全然怒らないですね。



秋山・岡部:(爆笑)



菊田:そんな二人を見て、協調性を少しずつ学んでます。



秋山:確かにちょっとでもピリッとしたら、夜中に長文LINEで謝ってくるようになった(笑)。



菊田:恋人同士みたいじゃん!



秋山:菊田は現場でめちゃくちゃ笑います。僕は「面白いことを言うぞ」って常に戦闘態勢なのに、居間でテレビ見てる感覚で笑う。観覧のお客さんを入れられない今、場の雰囲気がよくなるし、実は他にないすごい能力なのかも。



菊田:現場で笑って、家で放送見てまた笑って、二度おいしい!



秋山:岡部は、人当たりがよくて誰からもかわいがられますね。



岡部:秋山さんは意外と兄貴肌で、後輩芸人に飯食わせたい願望が強いです。漫才師は前説で食べられるようになるのが意外と早いけど、面白いコント師がなかなか食べられないのはおかしいって。コント界の未来のためにNPO法人を立ち上げそうな勢い(笑)。



菊田:秋山のいいところ、もうひとつ言っていい? ケツがキレイ。



岡部:ふわふわのプリンのように丸みを帯びてる。ライブのアンケートでも「秋山さんは、お尻に何か入れてるんですか?」って。



菊田:秋山のケツは天然! ananさんのグラビア、いけると思うんだよね。兼近みたいに腹筋チラ見せじゃなくて、お尻押しで。



秋山:期待に応えられないよ(笑)。



菊田:この3ページも、1ページは秋山のケツにしてください!



――それは次の機会ということで(笑)。「ハナコは仲がいい」とよく言われますが、こうしてお話を伺っていてもそう感じます。

秋山:岡部がドラマに出てるじゃないですか。嫉妬しないのかって聞かれても、岡部にとって喜ばしいことで、ハナコとしても助かるとしか思わないんですよ。



菊田:あの質問困るんだよなあ。



秋山:本当は妬む“プロレス”をした方がいいんでしょうけど。



菊田:その方が仕事は増える。



岡部:『アメトーーク!』のトリオ芸人回でも、どうしてもバチバチできなかったですね。



――最後に、今後の夢は?

秋山:外国の方にネタを見せて、ウケるのか興味があるんです。あまり言葉がいらないコントで、早く試してみたいですね。



菊田:僕はハナコの新しい冠番組。



秋山:どんな番組?



菊田:動物とか、衝撃の映像を見るやつ。楽しそうじゃん。お笑い芸人は意外とああいう番組をバカにするけど、幸せにしている人数でいったら一番だと思う。



岡部:僕は単独ライブをドデカい規模にしたいです。福山雅治さんのライブがWOWOWで生中継されるように、国民のみなさんにハナコのコントを見てほしいですね。

今年1月から、霜降り明星やチョコレートプラネットと共演するコント番組『新しいカギ』がスタート。秋山さんは、北山宏光さんと佐藤勝利さんW主演のシチュエーションコメディ『でっけぇ風呂場で待ってます』(日本テレビ系)で、ドラマの脚本に初挑戦。YouTube公式チャンネル「ハナチャン」で、新作を含む極上コントを配信中。

ハナコ 2014年結成。メンバーは、ワタナベコメディスクール同期の秋山寛貴、岡部大、菊田竜大(写真左より)。‘18年、「ワタナベお笑いNo.1決定戦」で優勝。同年9月、『キングオブコント2018』で優勝し、一躍脚光を浴びる。『ハナコのBuzzリサーチ』(OHK)など、多数のレギュラー番組に出演。

※『anan』2020年1月27日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) インタビュー、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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