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さらば青春の光「雑談から企画が生まれる」大人気YouTubeの企画作りの裏側と2人が見据える“夢”

週刊女性PRIME / 2024年4月7日 9時0分

『さらば青春の光』の森田哲矢と東ブクロと放送作家の澤井直人

 テレビ、YouTube、CM業界などの放送作家として、数々のコンテンツを作り出してきた澤井直人(33)。今、ほかの誰よりも「人間」に興味がある平成生まれの彼が、「話を聞きたい!」と思う有名人と対談する、好奇心と勢いだらけのインタビュー企画『令和にんげん対談』! 

 第13回は、お笑いコンビ『さらば青春の光』が登場! 2人合わせてのレギュラー番組(テレビ・YouTube・ラジオ・ネット配信)は20本を超える。5月からは単独ライブ『ラッキー7』を控える超売れっ子の2人だが、縦横無尽に芸能界を駆け回る2人が、これまでの軌跡を振り語りつつ、単独ライブの意気込みや、これからの抱負を語ってくれました!

澤井直人(以下、澤井):単独ライブも控えているお忙しい中、本日はありがとうございます!

さらば青春の光・森田哲矢(以下、森田):ちょうどこれからネタを考えるから、一番しんどい時期よね(笑)。ネタが出来上がればライブの雰囲気も見えてくるんやけど、どこまでネタ作りに時間取れるかなって。

さらば青春の光・東口宜隆(以下、東ブクロ):稽古時間は取ってるとは思うので、森田のネタ次第ってところですね。

森田:(ネタ作らんやつが)デカい口叩くなや!

さらば森田が考える“頼りになる作家”

澤井:(笑)。今年の単独の意気込みはいかがですか?

森田規模が1万人増えて3万キャパになったんで、多少気が引き締まってると思います(笑)

澤井:僕も当時、大阪のO-CATという小さな箱でやっていた『ミニクルナ』というライブでさらばさんを拝見したことがあります! お二人にとって印象に残っていたり、ターニングポイントになったライブはありますか?

森田やっぱ初めての単独ライブは覚えてますね(2011年の(『~東京上陸大作戦~』)。まだ松竹にいた頃で、毎月大阪から東京に通いながらだったんですけど、いわゆる当時のベスト盤みたいなネタをやってて。そこでなんとなく手応えというか「俺らいけるかもな」って感じで。

澤井:ちょうどキングオブコントで準決勝に上がってきた頃ですよね。

森田:そうですね。あとは2013年の事務所辞めた頃のライブも忘れられないすね。フリーになって一発目で、『野良』っていう単独をやったんですけど。

東ブクロ:当時は仕事もなかったし、お客さん来てくれるのか不安もあったからな。なんだかんだお客さんも来てくれて、ネタもいい感じにやらせて頂いてホッとしたのを覚えてますね。

森田あとはやしろさん(単独ライブの演出を担当しているマンボウやしろ氏)が入って以降、一気に集客が伸びたんで、その辺りはターニングポイントよね。

澤井:放送作家として聞きたいんですけど、芸人さんがライブやるとき、こういう作家さんだと頼りになるっていうのはありますか?

森田自分が書いたネタに対して、「これはやらないほうが良い」って、はっきりストップかけてくれる人は信頼できますね。芸人からすると、自分たちが書いたネタを疑っているというか、観客にちゃんと伝わるかっていう不安はあるんで。

 むしろ他の芸人さんのライブを観に行った時は、どの作家さんが入っているのかも見てますね。「このネタにNG出さんかったんや」とか、「よくOK出したな」とか、結構気にしてますね。

澤井:芸人さんも、作家さんを気にされていると思うと緊張します(笑)。ちなみにネタはどうやって作ってらっしゃるんですか?

森田プライベートでは『プロフェッショナル』とか『ガイアの夜明け』とか観るんですけど、ドキュメンタリーっぽい番組で取り上げられてる人からネタを思いついたりしますね。

澤井:え、そこが着想なんですね!

森田あくまで本人は真剣なんだけど、たまに熱量ありすぎて、外側から見ているとヤバい人いるじゃないすか。ああいう一歩手前の際どさみたいなのが、コントに活かせそうだなって(笑)

ゴシップ仲間はアノ人気芸人たち

澤井:さらばさんは、YouTubeの更新頻度も速いですけど、その辺りも作家さんと二人三脚でやられているんですか?

森田:そうね、ナベちゃん(放送作家の渡辺佑欣)と2人で雑談しながらが多いっすね。

澤井:割と即興というか、その場で決めちゃう感じですか?

森田:今までは撮れる時に1日2~3本ぐらい撮り溜めてたんですけど、最近はその時間もなくなってきたから。今はどっか空いてる平日深夜1時ぐらいから撮る感じで。

澤井:よくそんなポンポンと企画を思いつきますよね。どうやって考えているんですか?

森田時事ネタとか、芸能人のゴシップとか、うまく(再生回数が)回りそうなネタで絡められないかなーと考えてますね。最近だとビッグモーターの不祥事とか、パチンコ屋GAIA閉店とか、ハライチ岩井さんが19歳と婚約したニュースとか。デカいネタがあった時はなんかできへんかなみたいな。

澤井:ビッグモーターの動画(不祥事後のビッグモーターと昼間の風俗店でどちらがお客さんが多いか検証する企画)はめっちゃ笑いました。森田さんゴシップも詳しそうですが、どこからネタを仕入れてるんですか?

森田いやーでもやっぱゴシップが好きやから、自然とゴシップ好きな人たちが集まってくるんすよ。みなみかわさん、ウエストランドの井口、岡野(陽一)、鬼越(トマホーク)とか。それでお互いヒソヒソ喋ってみたいな(笑)

東ブクロ:あと『タダバカ(さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ)』の時、山里(亮太)さんとよくゴシップの話ししてるよな。

森田:『タダバカ』と『不毛な議論(山里亮太の不毛な議論)』の前室が被ってるんで、よく帰り際にお互いの持ちネタを提供しながらとかもありますね。

澤井:ブクロさんも結構ゴシップは好きなんですか?

東ブクロいやいや俺はゴシップされる側やから(一同爆笑)

森田いやでもお前も好きやろ! たまにブクロが喋っているの聞いてると、「そのゴシップ俺が教えたやつやん」みたいな時あるもん(笑)

澤井:YouTubeとテレビの両方で、大活躍している人って中々いなくて本当にすごいなと思うんですが、棲み分けとか両立ってどう考えてるんですか?

森田んー、意識してることはあんまないんですよね。しいて言えば、テレビでは放送できないような企画をYouTubeでやる感じっすね。もともとYouTubeは、事務所の家賃稼げればいいなぐらいのテンションで始めたんすよ。

澤井:そのテンションでいまも続いてるんですね。

森田:いまでも基本的に、ウチのYouTubeってお金かかってなくて、適当に事務所に集まって、そのままカメラ回してみたいなパターンが多いんすよ。僕ら入れて4~5人で、カメラも1~2台で撮ってて、その中で何やろうかって考えてるんで。

東ブクロたしかに規模感は、テレビとYouTubeで全然違うよな。

東ブクロの思い出に残る番組

森田むしろこれぐらいの方が、楽で緊張せずにできるやんって思いますね。たまに佐久間さんのYouTube企画に(『佐久間宣行のNOBROCK TV』)行くと「いやもうテレビやん」って思うから(笑)。

 もちろん動画のクオリティは意識しますけど、規模に限界もあるから、もう無理なもんは無理だと割り切ってますね。『裏さらば』なんか飯食ってダラダラ喋ってるだけなんで、本当にその場で思いつきです。

澤井:芸人さんからすると、どんな作家さんだと一緒にやりやすいですか。

森田雑談から企画が生まれることが多いんで、やっぱり雑談力というか、社交性みたいなものはあったほうがやりやすいですよね。喋っていて嫌じゃない人っていうのは、意外と大事だなって。

 芸人はやっぱり人見知り多いし、芸人の企画をいかに聞いてくれるかってとこがあるから。作家が潤滑油みたいに動いてくれると助かるかな。めっちゃ偉そうやけど(笑)

澤井:いやいやめちゃくちゃ参考になります! 作家も人見知りめちゃくちゃ多いので。逆に、テレビの大きい特番で、面白かった番組ありますか?

森田:意外と知られてないんですけど、読売テレビの『超懐古心理遊戯 チャイルドプレイ』はおもろかったすね。じゃんけんとか黒ひげ危機一発に賞金をかけて、プレイヤーが駆け引きしながら一攫千金を目指す番組なんですけど、めちゃくちゃ脳汁が出て見応えありすぎたっすね。福本先生(『賭博黙示録カイジ』などを手掛けた漫画家の福本伸行)の話なんじゃないかって(笑)

東ブクロ:演者も良かったよな。岡野とか、マミィの酒井(貴士)とか出てくれてな。

澤井:ブクロさんはいかがですか?

東ブクロ:僕は大阪の松竹阪時代に、東京で初めてロケするぐらいの時にやったフジテレビの『ロケットライブ』って番組ですね。

 当時、僕らがキングオブコント準優勝で1000万円を逃したのをきっかけに、赤坂のTBSからフジテレビまで1000万円を運ぶっていう番組があって。スタッフさんが自腹で1000万を下ろしてきて、それを僕らで紙の袋に入れて、レインボーブリッジわたるみたいな(笑)。「うわ~これが東京のテレビか!」ってなったのを覚えてますね。

澤井:実は、『大悟の芸人領収書』って番組が春から日本テレビでレギュラーになり、その作家を担当しているんです。芸人さんに「落としてほしい領収書」を持ってきてもらって、そのお金を使った理由をプレゼンして、大悟さんが面白いと判断したら、番組が金額を肩代わりするって番組でして。お二人はなにか落としたい領収書とかありますか?

森田おれ『ラヴィット!』で買わされた、658万円のレンジローバーと、488万円のロレックス、計1000万を落としてほしいよ。でもどうやって説得するん?(笑)

澤井:吉村(崇)さんもレンジローバーを落としに来てましたけど、普通に承認されなかったです(笑)

東ブクロその番組、みなみかわさんが、番組で奢ったシャンパン代を落としてほしいって出てたよな。そのシャンパン、僕とみなみかわさんでやっている『ブクロメロン(東ブクロとみなみかわが地方の風俗嬢と合コントークをする番組)』のお金やねん。

 番組の流れもあって、ゲストの風俗嬢に割り勘してシャンパン奢ったんやけど、みなみかわさんがずっと根に持ってて。ずっとぶつぶつ言ってるから、番組出て落としてきたらどうですか?って言って(笑)。結局あのお金は返ってきたんでしたっけ?

澤井:それは返ってきましたね。大悟さんが「嫁はんいるのにカミングアウトできるの男気あるな」って(笑)

東ブクロ:なら良かったわ。結構みなみかわさん根に持つタイプやから(笑)

「芸人と名乗れて飯食えたら充分」

澤井:3月からは、NHKで冠番組『さらば青春のご当地コント』も始まりましたよね。これから冠番組も増えていくかと思いますが、こういう番組を持ちたいなどの希望はありますか?

森田欲を言えば、YouTubeみたいな下世話で自由なやつを、深夜15~20分ぐらいの尺でやれたらって感じですね。もともとYouTubeも「これテレビでできないか」っていう、実験的なコンセプトで始めていったとこがあるんで。そんな感じでゆるく長く続くような冠番組をやれたらいいすね。

澤井:深夜とかでやった方が自由ですもんね、時間帯あがるとやれることも少ないですし。

森田:そもそも自分たちは、深夜帯でダラダラやっているのが一番合っている気はします。ゴールデンの特番でも一発ぐらいならおもろいと思いますけど、視聴者とかファンがずっと見たいかって言われたら違うんじゃないかな。

東ブクロ:まあ僕はなんやろな、1人だったら完全にゴルフ番組なんですけどね。BSとかで。

森田:ゴルフ雑誌のインタビューちゃうからな!

東ブクロでもガチで言うと、『タモリ倶楽部』のような教養バラエティーとかはやってみたいですね。僕自身あんまりゴルフ以外に興味がないから、番組を通じて知識に長けている人の話を聞きたいというか。

森田:いちおう芸人やぞ、番組がなくてもお笑いに興味向けてくれよ!

澤井:いま以上にお二人が活躍されるのが楽しみです(笑)

森田僕はもう本当に、ゆる~く右肩上がりのまま死んでいくっていうのが目標なんすよ。別にスターになるような感じでも、なにか達成するとかあんまないから。

東ブクロもう昔みたいに、ダウンタウンさんとかナイナイさんになりたいとか全然思わんからな。とりあえず芸人と名乗れて飯食えたら充分やわ。

森田:少しは頑張って稼いでくれよ。ゴルフの『マスターズ』出て優勝するとかさ!

東ブクロ:そんなん可能性ゼロやろ!

澤井:(笑)。本日はありがとうございました!


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