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【外国で暮らしたい】海外でビジネスを始めるのに必要なことって?(ともこ編)

ANGIE / 2015年6月5日 22時59分

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Photo by sweetsholic


海外生活を選んだ3人の女性に、リアルな体験談を聞いてみました。

第3回目となる今回は、フランス南部の都市トゥールーズで、ティーサロンを営むともこさん(福岡県出身41歳・トゥールーズ在住)のお話・後編です。前編はこちら、中編はこちらから。

海外でビジネスを始めるのに必要なことを伺うと共に、カフェの様子をレポートします。

 
学生ビザでカフェオープン計画
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大学院に通っていたときにお店を出そうと決めましたが、難しいこともたくさんありました。

このときに力になってくれたのが、日本語を教えていたフランス人の生徒とその彼です。

彼は自分でも2軒ぐらいお店を出したことがある人で、融資してくれる銀行や物件探しなど、感謝しきれないほど手伝ってくれました。

 

しかしながら、わたしの身分が学生ということもあり、役所に「商業ビザ」を求めて足を運んだときの風当たりは厳しいものでした。

そこで外国人専門の弁護士に会いに行くことにしました。

専門の弁護士と一緒に身分変更の手続きを行い、商業ビザの取得に成功。

晴れて2011年の11月に、念願のティーサロン「Solaneko」をオープンしました。

 

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海外で生きていくためには、自分ですべてを抱え込もうとせずに、思い切って「手伝って」と助けを求めることが必要だと思います。

自分の状況を伝えるうちに、周囲の人たちがきっと協力してくれるはず。

わたしも相当、周りに助けられました。

人に恵まれたおかげで、今の人生があるんじゃないかと思っています。

 
温もり溢れる素敵なティーサロン「Solaneko」
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ここからは実際に、ティーサロン「Solaneko」の現在の様子をレポートしたいと思います。

お店のコンセプトは、「地域のよいものや有機農法の食材を使って、家庭料理を提供する食堂」だそうです。

雰囲気が似ているからか、ヨーロッパで日本食堂を開いているからなのか、「フィンランドが舞台の映画かもめ食堂のカフェみたい!」とお客さんから言われることもあるのだとか。

 

火〜土曜のお昼の定食セットは、日替わりで魚か肉料理が提供されています。

いわしの蒲焼きに竜田揚げ、鶏の唐揚げや、シイタケを入れた豚肉の小判焼きなどが人気メニュー。

料理は作り置きせず、オーダーごとに仕上げるようにしているそうです。

 

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本日のメイン料理「鯖の蒲焼き」に、ズッキーニのマリネ、サツマイモのオレンジ煮、ういきょうの和え物など。

どれも素材の味を生かした、優しくて丁寧な味です。

「有機農法で野菜や肉を育てている地元の農家を尊重しながら、自分の生きている地域で育まれた質の良い食材を使って調理をする、というスタンスでお料理を提供しています。

それは、外国人として自分がフランスで生きていくこと、フランスを受け入れることでもあると思うのです」と、ともこさん。

 

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お店で扱うお茶は、フランスの老舗紅茶メーカー「ダマン・フレール」社製のもの。

お茶の種類は、ハーブティーを含め53種類もあるそう!

お店の人気デザート「抹茶のチーズケーキ」と共にいただきました。

 
国際色豊かなスタッフ
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求人の張り紙をしていなくても、飛び込みで「雇ってください」と言ってくる人が多く、その人物の人柄や職業的な適正で選んでいるそうです。

「アジア人スタッフで固めることで、日本に居る感覚をお客様に味わってもらうというのも一つの方法かもしれません。

しかし、わたし自身は国籍にこだわらず、ここで出会った人たちと一緒に働きたいし、生きていきたいと思っています」

そんなわけで、現在はポルトガル人、ドイツ人、チュニジア系フランス人と、国際色豊かなスタッフが揃っています。

「彼のおかげでお客さんが来てくれる面もあるんじゃないかな」

ともこさんが絶賛するのは、惜しみない気配りと優しさから、店一番の人気を誇るドレッドヘアーのオランドさん(写真右端)です。

 

「Solaneko」の温かいサービスと、美味しい料理を求めてやってくる地元のお客さんたち。

取材に訪れた土曜の午後、オープン直後からお店は満席でした。

海外で生きていくことは、その土地や人々と共に生きていくこと」という、ともこさんの姿勢は地元の人たちにもしっかり伝わっているようです。

 

【店舗データ】

Solaneko
9 Rue Reclusane, 31300 Toulouse, France
Tel : +33 5 62 48 76 28
http://www.solaneko.fr

 

※まゆみさん(オーストラリア)のインタビュー記事

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