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日本語版アプリも試した! 「Apple Music Classical」発表会レポート

ASCII.jp / 2024年1月23日 9時0分

Apple 表参道で、アップルの新しい音楽ストリーミングサービス「Apple Music Classical」の日本ローンチを記念するプレス発表会が開催されました

 アップルによるクラシック専門の音楽ストリーミングサービス「Apple Music Classical」が、1月24日に待望の日本上陸を迎えます。Apple 表参道では1月22日にプレス発表会が開催され、Apple Music Classicalのアンバサダーである指揮者の佐渡 裕さん、ギタリストの村治佳織さんが駆け付けました。

クラシック音楽のコアなファンからビギナーまで 誰もが楽しめる音楽サービス

 Apple Music Classicalは、500万以上の楽曲が揃うクラシック音楽に特化したストリーミングサービスです。2023年春に欧米など海外から先に始まったサービスが、このほど日本の地域に合わせてコンテンツとユーザーインターフェースの言語などが最適化されました。Apple Music Classicalの特徴については「サービス開始間近! クラシック特化の音楽配信「Apple Music Classical」を解説」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

Apple Musicのサービスを統括する、アップル本社のJonathan Gruber氏

 発表会の冒頭には、アップル本社でApple Musicのサービスを統括するJonathan Gruber氏がステージに登壇して、Apple Music Classicalの特徴を次のように語りました。

 「Apple Music Classicalは、アップルが独自にユーザー体験をデザインした革新的な音楽ストリーミングサービスです。クラシック音楽の独特なデータ構造体系を把握したうえで、カタログの閲覧性や検索性を高めるため、配信する500万以上の楽曲に詳細なデータを関連付けています。さらに作曲家のバイオグラフィー、クラシック音楽に精通したアップルのエディターによる作品解説など独自のコンテンツも充実しています。コアなクラシック音楽のファンに満足いただけるだけでなく、クラシック音楽のビギナーにも心地よく楽しんでいただけます」(Gruber氏)

 Apple Music Classicalには、世界中で活躍するクラシックのアーティストによる作品が集まります。トップアーティストがレコメンドする作品を集めた独占プレイリストや、Apple Music Classicalでしか楽しめない独占コンテンツの配信もサービスの開始後から始まり、順次拡大します。

日本の著名オーケストラによるApple Music Classical独占のタイトルなども配信が予定されています

 Gruber氏は「日本ではサントリーホール、文化村オーチャードホール、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、ディズニー・オン・クラシックとの特別なパートナーシップを提携し、独占コンテンツをファンの皆様に届けたい」と展望を語りました。Apple Music Classicalから「日本独占」のレアな作品が世界に配信される機会にも期待ができそうです。

指揮者の佐渡 裕さん

日本のアンバサダー 佐渡 裕さんと村治佳織さんがイベントに登場

 発表会のステージにはゲストとして、Apple Music Classicalのアンバサダーである指揮者の佐渡 裕さん、ギタリストの村治佳織さんが登壇しました。インタビュアーを務めたのはApple Music 1ラジオで人気のチャンネル「J-Pop Now Radio」のDJとしても活躍する落合 健太郎さんです。

 Apple Music Classicalをいち早く試した佐渡さんは「おすすめの楽しみ方」について聞かれ、次のように答えています。

 「私はよく周囲の方々から『オーケストラの演奏は指揮者によって変わるのか』という質問を受けることがあります。Apple Music Classicalの作品カタログは検索条件に指揮者、演奏者、オーケストラなどを選んで探せます。例えばベートーベンの交響曲第5番『運命』を、異なる指揮者とオーケストラが演奏している作品を聴き比べてみてください。色んな発見が得られて楽しめると思います」(佐渡氏)

ギタリストの村治佳織さん

 村治さんは「クラシック音楽にあまり詳しくない方も、自身の興味に近く引き付けてApple Music Classicのカタログを検索してみると、親しみが持てる切り口が見えてくる」と話します。

 「音楽の教材に載っている有名な『作曲家』の作品から聴いてみたり、カタログにある作品を『国』や『年号』で検索してみると意外なクラシック音楽に出会えるかもしれません。アプリの『見つける』タブの中に入ると楽器ごとに、あるいは歌曲は声域ごとにとても細かく探せるユーザーインターフェースになっています。自分の好きな楽器など、つながりが感じられるキーワードから、見つけた作品を聴いてみてもよいと思います。iPhoneやiPadを使って、Apple Music Classicalが配信する沢山の作品が簡単に楽しめる時代がやってきました。アップルのデバイスやサービスを軽々と使いこなす子どもたちが、新しい時代にどんな音楽をつくってくれるのか、どんなオーディエンスになってくれるのか私もすごく楽しみです」(村瀬氏)

村治さんはステージ上で3曲を演奏しました

 この日の発表会では、村治さんによる特別なギター演奏のライブパフォーマンスも披露されました。村治さんはステージで『エターナル・ファンタジア<奈良:薬師寺にて>』『禁じられた遊び』『タンゴ・アン・スカイ』の3曲を演奏しました。Apple Musicには、ドルビーアトモスによる空間オーディオリスニングが楽しめる村治さんの作品もあります。筆者もこの日のライブの感動を、24日以降にApple Music Classicalで再び味わいたいと思いました。

Apple Music ClassicalをAirPodsシリーズで聴けるタッチ&トライが実施されました

日本語版アプリをいち早く触ってみた

 この日に集まった記者のために、Apple Music Classicalの日本語版をいち早くiPhoneで体験できるタッチ&トライの機会も設けられました。

 従来のApple Musicでクラシック音楽の作品を検索すると、例えば「ベートーヴェン 運命」というキーワードで検索すると上位の結果には『運命』というタイトルのJ-POPがヒットしてしまいます。Apple Music Classicalならばクラシックの楽曲だけに絞り込んで、意中の楽曲が探しやすいと思います。

アプリ上で作品の詳細な解説が参照できます

 クラシック音楽の場合、多くの作品は曲名が長いため、リスト表示の曲名を最後までスクロールしないと「作品番号」による区別が付きにくくて困ることがあります。Apple Music Classicalは、リストに並ぶ楽曲のタイトルをひとめで見やすいようにユーザーインターフェースのレイアウトをしっかりと練っています。

左がApple Music Classical。同じアルバムのトップページを開くと、右側Apple Musicのトップ画面よりもApple Music Classicalの方が必要な詳細情報をひと目で見やすく整理していることがわかります

 ドルビーアトモスによる空間オーディオに対応する楽曲の臨場感は、クラシックのオーケストラによる演奏と特別に相性がよいと思います。オリジナルの作品でもクラシック音楽をハイライトした「映画音楽」はApple Music Classicalのカタログに収録されています。Apple Music Classicalの方がこれらの映画音楽も見つけやすく、心地よく再生できる環境に感じられるかもしれません。

あの有名な映画音楽のオーケストラによる演奏もApple Music Classicalから聴けます

 既にApple Musicのサブスクリプション登録を済ませている方は、追加料金なしで楽しめるApple Music Classicalを活用しない手はありません。筆者も24日以降にまた、より深くApple Music Classicalを試してみたいと思います。

 

筆者紹介――山本 敦  オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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