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Google/Bingで使える検索オプション

ASCII.jp / 2024年4月21日 10時0分

 インターネット検索でちょっと複雑な検索をしたいときには、検索サイト(検索エンジンともいう)のオプションを使う必要がある。インターネット検索に慣れない人のために言っておくと、インターネット検索は、ブラウザが処理するのではなく、ブラウザのトップページに表示されている検索サイトでしている。このため、検索オプションは、検索サイトごとに定義されている。

 今回は、Google検索とBing検索の検索オプションを調べた。なお、Google検索に関してはChromeブラウザ(Ver.123.0.6312.122、64bit)を、Bing検索にはEdge(バージョン123.0.2420.97、64bit)を用いた。

インターネット検索
Google検索ホームページ。ページ右下の「設定」から「検索オプション」ページを開くことができ、ページ右上のフラスコアイコンからAI検索を有効化できる。なお、設定でニュースなどの情報表示などは落としてある
インターネット検索
Bing検索ホームページ。こちらも情報表示や画像などは落としてある。ページ上部のCopilotリンクからAI検索が可能

検索エンジンと検索オプション

 ここでは、単にキーワードを並べるだけの検索を「通常検索」、なんらかのオプション指定を使う検索を「詳細検索」と表記して区別することにする。また、AIを応用した検索を「AI検索」と表記する。

 Googleの場合、詳細検索は検索語内にキーワードを置く方法と、Google 検索オプションページ(https://www.google.com/advanced_search)からする方法の2つがある。

インターネット検索
Googleの検索オプションページ。検索オプションキーワードなどでは指定できない、言語や地域指定、最終更新日などを用いて検索できる。詳細検索の頻度が高いならここをブラウザのホームページにしてもいい

 検索オプションページからの指定の方が範囲が広く、キーワードや検索語の表記方法などを覚える必要がない。検索オプションキーワードに関しては、簡単なヘルプページが用意されている。

●Google 検索の結果を絞り込む  https://support.google.com/websearch/answer/2466433?hl=ja

●Google で検索オプションを使用する  https://support.google.com/websearch/answer/35890?sjid=17478972659275338459-AP

 上記のヘルプページには、検索オプションページで指定が可能な「言語」や「ライセンス」といったものが含まれていない。検索対象とする言語のデフォルト指定は、ホームページ右下のメニューから「検索の設定」を開いてすることが可能だ。

 なお、Google検索の場合、「*」を任意の検索語を表すワイルドカードとして利用できることが知られている。たとえば「C*言語」で、C、C++、C#言語などが検索結果に表示される。

Bingでの検索の基本操作

 Bingの場合、Copilotとの統合が進んでおり、その関係で、詳細検索の挙動に影響が出ている。またBingでは、Googleの「検索オプションページ」のような、フォーム形式の詳細検索ページを見つけることができなかった。その代わりに詳細検索のための検索語表記方法やキーワード指定に関する解説ページがある。

●高度な検索オプション  https://help.bing.microsoft.com/#apex/18/ja/10002/-1 ●高度な検索のキーワード  https://help.bing.microsoft.com/#apex/bing/ja/10001/-1

 なお、検索キーワードに関しては、Advanced Operator Reference(https://learn.microsoft.com/en-us/previous-versions/bing/search/ff795620(v=msdn.10))に解説がある。

 検索オプションキーワードのうち、「url:」などいくつかの検索オプションがうまく動作せず、Copilot画面が表示されてしまう。Bingはどうも検索がうまくいかないと、Copilotが起動するようだ……。

GoogleとBingで共通の詳細検索

 以下の表は、GoogleとBingで共通して利用できる詳細検索オプションだ。試したところ、この範囲であれば、検索欄にオプション指定を入れて、詳細検索ができる。

インターネット検索

 基本的にはどちらも、検索語をスペースで区切ればAND検索(すべての検索語を含む)、検索語の間にスペースを入れて、「OR」を挟めばOR検索(検索語のどれかを含む)になる。ただし、検索語によっては、AND検索を完全に満たさないものも候補として表示されることがある。

 検索語や検索語のスペース区切りをダブルクオートで囲むことで、検索語の並びで一致を見るようになる。また、副次的な効果として、ダブルクオート部分が検索対象に含まれることが必須となる。

 対象に含めたくない単語がある場合には、単語(後述のキーワードも含む)の前にASCIIのハイフンを置き「否定」の意味を持たせられる。

 検索対象を特定のサイトに限定したい場合には、オプションキーワード「site:<ドメイン名>」を検索欄に入れる。他の検索語とはスペースを使って分離する必要があるが、「site:」の直後やコロンの前にスペースを入れることはできない。

 特定のファイル形式を検索対象にしたい場合には、「filetype:」キーワードを使う。このとき、引数にファイルタイプを入れる、とドキュメントには書かれているが、実際には著名なファイル形式の拡張子を使う。たとえばMicrosoft Wordの文書ファイルならば「docx」を指定する。

 Webページのタイトルにある検索語を探す場合には「intitle:」キーワードを使う。後続する引数は1つの検索語のみ、スペースを含む単語をダブルクオートを付けて指定してもスペースのない検索語の並びとして認識するようだ。

 「define:検索語」では、検索語の言葉としての定義を検索する。インターネット検索を辞書や辞典的に使う場合に利用すると、単に検索語を含むだけでの余計な検索結果が含まれない。

 Google・Bingには、このほかにも検索オプションキーワードがあるが、両者で共有できるキーワード/表記に慣れておくことで、検索エンジンに依存せずに詳細検索ができる。

詳細検索とAI検索

 詳細検索をすると、最終的には、URLとして検索オプションが送られ、それが検索結果ページのURLとなる。このURLにはクエリーパラメーターとして検索オプションが含まれるが、URLを直接ブラウザのアドレス欄に入れる、あるいはcurlなどのコマンドから直接開こうとすると、エラーになることがある。

 エラーメッセージなどからスクレイピング(プログラムからWebページを取得し、解析して情報を取得すること)と判断されているようだ。このため、面倒でも詳細検索ページや、検索欄で検索オプションキーワードなどを使う指定をした方がいいようだ。

 なお、検索サイトでは、いわゆるインターネット検索がWebページや画像、動画などのメディア種別ごとに分かれているのが普通だ。今回は、Webページ検索の詳細検索を解説したが、それぞれに詳細検索があることに注意されたい。

 また最近の検索サイトでは、AI検索が導入されつつある。Googleでは、原稿執筆時点では実験段階だが、検索ホームページ右上のフラスコアイコンから有効化できる。

 これに対して、Bing検索では、Copilotによる検索機能が有効化されていて、検索ホームページのCopilotリンクから直接起動できるほか、Edgeでは検索結果ページの最上部でマウスホィールを使い、さらに上スクロールさせると、同じ検索語でCopilotを起動できる。

 BingのAI検索は、自然言語の質問文に答える形で検索などをして、AIが回答を生成するのに対して、Googleで実験中のAI検索は、通常のGoogle検索の結果を要約した回答を出力する。

 GUI的な利用では、Googleの「検索オプションページ」の方が使いやすいが、AI検索ではBingの方が先行している感じがある。どちらを使うかは好みだが、使う検索エンジンを1つだけ選ばなければいけないわけではない。

 検索エンジンは、ブラウザとは独立しているので、それぞれの検索ホームページや検索オプションページをブックマーク、あるいは新規タブのホームページなどに登録しておき、目的に応じて使い分けるのがいいだろう。

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