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液体直接浸漬冷却システムのキーマテリアルである3Mのフッ素系液体、「TOP500」で日本製スーパーコンピュータ最高の4位を獲得した「暁光(Gyoukou)」の冷却システムに採用 さらに「GREEN500」では、採用システムがトップ3を独占

@Press / 2017年11月16日 11時0分

スリーエム ジャパン株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:スティーブン・ヴァンダー・ロウ)は、「3M(TM) フロリナート(TM) FC-43 フッ素系不活性液体」が、「TOP500」で日本製スーパーコンピュータとして最高の4位となり、「GREEN500」でも5位を獲得した「暁光(Gyoukou)」で採用されたことを発表しました。
また、「GREEN500」のトップ3を独占した日本製スーパーコンピュータ、「菖蒲(Shoubu) system B」(1位)「睡蓮(Suiren)2」(2位)、「桜(Sakura)」(3位)それぞれでも採用されたことを、併せて発表しました。
「TOP500」は演算速度が速いスーパーコンピュータのランキング、「GREEN500」はエネルギー消費効率が優れたスーパーコンピュータのランキングです。いずれも11月13日(米国現地時間)にスーパーコンピュータの学会「SC17」で発表されました。

「暁光」、「菖蒲 system B」、「睡蓮2」、「桜」は、独自の液体直接浸漬冷却技術を持つ株式会社ExaScaler(エクサスケーラー、以下 ExaScaler社)と省電力メニーコアプロセッサ技術を持つ株式会社PEZY Computing(ペジーコンピューティング、以下 PEZY社)によって共同開発されたスーパーコンピュータです。

スーパーコンピュータの開発においては、システムの小型化と高効率な冷却に対する要請が高まっています。双方をバランスよく実現する方法として、絶縁性液体にシステム全体を浸漬(しんせき)して冷却をおこなう「液体直接浸漬冷却」があります。

このたび「TOP500」で日本製スーパーコンピュータの最高位である4位を獲得した「暁光(Gyoukou)」は、システムボード全数について各種の改良を盛り込んだ最新の「ZettaScaler-2.2」を採用し高い演算性能を実現しています。同時に冷却効率を向上させることで、体積あたりの性能を高めました。この液浸槽の冷却の作動液に「3M(TM) フロリナート(TM) FC-43 フッ素系不活性液体」が採用されています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/143243/LL_img_143243_1.jpg
国立研究開発法人海洋研究開発機構に設置された「暁光」のシステム全景(写真提供:ExaScaler社)液浸層の冷却作動液として「3M(TM) フロリナート(TM) FC-43 フッ素系不活性液体」が採用されている

システム名称:暁光
ランキング :「TOP500」4位・「GREEN500」5位
設置場所 :国立研究開発法人海洋研究開発機構

システム名称:菖蒲 system B
ランキング :「GREEN500」1位
設置場所 :国立研究開発法人理化学研究所

システム名称:睡蓮2
ランキング :「GREEN500」2位
設置場所 :大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

システム名称:桜
ランキング :「GREEN500」3位
設置場所 :株式会社PEZY Computing


ExaScaler社の創業者・代表取締役会長でPEZY社の代表取締役社長の齊藤元章氏は、「2014年の創業以来、ExaScaler社は液体直接浸漬冷却を採用してきました。この技術は高密度実装による省スペース化と消費電力の抑制、そしてシステムの安定稼働を具現化するための要素技術と位置づけています。この液体直接浸漬冷却を実現するために『3M(TM) フロリナート(TM) FC-43 フッ素系不活性液体』を当初から一貫して採用しています。高い絶縁性、沸点の高さによる蒸発しにくさ、密度が高いことによる体積あたりの冷却性能の高さ、誘電率が低く高速伝送に影響を与えないことなど、性能面で数々の優位性が認められる液体であり、液体直接浸漬冷却システムのキーマテリアルと考えています」と述べています。
さらに、「今まで導入したシステムは現在でも安定稼働を続けているうえ、採用者の元でもさまざまな実績を積み上げ続けており、高い信頼性を備えています。ExaScaler社が今後導入する多数の既存システムにおいても、そして次世代システムにおいても、3Mのフッ素系液体を引き続き評価・採用していきたく考えています」と語っています。

「3M(TM) フロリナート(TM) フッ素系不活性液体」シリーズは1950年代に発売されて以来およそ60年におよぶ実績があります。これまでにも新幹線の整流器、国際宇宙ステーション「きぼう」の環境試験室、半導体製造装置といった、高い信頼性が不可欠な装置の温調システムの作動液として採用されています。


【「3M(TM) フロリナート(TM) フッ素系不活性液体」シリーズについて】
https://www.atpress.ne.jp/releases/143243/img_143243_2.jpg
●高い絶縁性があり、ホットスワップでの作業が可能
●誘電率が低く、GHz帯の高速通信に影響を与えない
●優れた冷却性能を有し、電子機器の高密度化、省スペース化に貢献
●電子基板を外部環境から遮断し、保守性を高める
●電子機器材料との適合性がよく、部材に影響を与えない
●不燃性・耐薬品性・耐熱性を備えた、安定性が高い液体


製品名称 :3M(TM) フロリナート(TM) FC-43 フッ素系不活性液体
成分 :完全フッ素化液体
沸点 :174℃
容器・容量:金属缶・1.5kg
プラスチックボトル・5kg、20kg


【3Mについて】
3M(本社:米国ミネソタ州)は、Science(サイエンス)をベースに生み出されるイノベーションを通して、人々の生活を豊かにすることを目指します。売上高は320億ドルで、9万人以上の社員が200カ国のお客様に製品を提供しています。グローバルな課題に対する3Mならではのソリューションに関する詳しい情報は、 http://www.3M.com /@3MNewsroom(Twitter)をご覧ください。また、3Mジャパングループに関する詳しい情報は http://www.mmm.co.jp をご覧ください。

3M、フロリナートは、3M社の商標です。

(C) 3M 2017. All Rights Reserved


【3M(TM) フロリナート(TM) フッ素系不活性液体シリーズに関するお問い合わせ】
カスタマーコールセンター
TEL:0570-022-123


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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