人工知能が高度に発展した未来社会へのヒントに!「SFが描くAI社会」テーマにトークセッションを開催 ゲーム作品『Detroit: Become Human』ディレクターが登壇
@Press / 2019年9月3日 15時0分
日本科学未来館(にっぽんかがくみらいかん)(略称:未来館 館長:毛利 衛)は2019年9月13日(金)、トークセッション「イマジネーション×サイエンス ~人工知能がつくる未来を想像する~」を開催します。人工知能とかかわりが深いクリエイターと研究者の3人を招いて、「SFが描くAI社会」を切り口にこれからの人工知能と私たちの関係がどうなっていくのかを考えます。未来館が注目するテーマ「Miraikanフォーカス」(※)の第一弾イベントとして開催します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/192353/LL_img_192353_1.jpg
『Detroit: Become Human』より
人工知能が高度に発展した未来に私たちを待っているのはどんな社会なのでしょうか。SF(サイエンスフィクション)はこれまで、多種多様な未来社会の可能性を提示してきました。そうした未来像がときに科学者や技術者を刺激し、そこから生まれた新しい科学技術が今度はクリエイターを刺激し、新しい物語が創造されるという循環が生み出されてきました。SFには、これからの未来社会を思い描くうえでヒントがあるのかもしれません。
ご登壇していただく、クアンティック・ドリームCEOデヴィッド・ケイジ氏は、世界中で大きな反響を呼んだゲーム作品『Detroit: Become Human』(デトロイト ビカム ヒューマン)の脚本・ディレクターを務めました。作品では、人工知能とロボティクス技術が高度に発展し、人間と同等もしくはそれ以上に行動することが可能となったアンドロイドが普及した近未来の社会を描いています。こうした世界観をどのようにつくりあげたのでしょうか。そして、作品が社会に提示する問題意識についてお話してもらいます。
スクウェア・エニックス、リードAIリサーチャーの三宅陽一郎氏は、さまざまなデジタルゲームに人工知能を活用する研究開発をしてきました。ゲーム作品「FINAL FANTASY XV」(ファイナルファンタジー15)(スクウェア・エニックス, 2016)でも、キャラクターを人工知能で制御することによって表現の幅を広げ、キャラクターの存在感を増すことを可能にしました。三宅氏には、ゲームのAIにとどまらない人工知能研究の最先端と今後の展望についてお話いただきます。
筑波大学システム情報系の大澤博隆氏は、これまでのSF作品が人工知能技術の発展に与えた影響を研究しています。同時に、将来、高度に発展した人工知能やロボットを最大限つかいこなすためにはどのように社会をデザインしたらいいのかについても探求しています。大澤氏には、未来社会を想像するためにSFから得られるヒントについてお話いただきます。
■開催概要
開催日時 : 2019年9月13日(金) 19:30~21:00
開催場所 : 日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
申し込み方法: 参加無料、ウェブサイトで先着順にて受け付け
URL : https://www.miraikan.jst.go.jp/event/1909131924677.html
■ゲーム作品『Detroit: Become Human』について
フランスのクアンティック・ドリーム社が開発し、2018年5月25日にソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売された、PlayStation(R)4用ソフトウェア。実写映画と見紛うような美しいグラフィックと、オープンシナリオアドベンチャーと銘打たれた、プレイヤーの選択によって物語が大きく変化していくシステム、感情を揺さぶる物語体験が高く評価され、300万本に迫るヒット作となり、全世界で多数のアワードを受賞している。
<ストーリー>
2038年、デトロイト…。人工知能やロボット工学が高度に発展を遂げた、アンドロイド産業の都。人間と同等の外見、知性を兼ね備え、様々な労働や作業を人間に代わって担うようになったアンドロイドは、社会にとって不可欠な存在となり、人類はかつてない豊かさを手にいれた。しかし、その一方で、職を奪われた人々による反アンドロイド感情が高まるなど、社会には新たな軋轢と緊張が生まれはじめる。そんな中、奇妙な個体が発見される。「変異体」と名付けられたそのアンドロイドたちは、あたかも自らの意志を持つかのように行動しはじめたのだった。(公式ブックレットより抜粋)
■登壇者
デヴィッド・ケイジ氏(クアンティック・ドリーム CEO)
1997年にゲーム開発スタジオQuantic Dreamを創設。プレイヤーの感情に訴え、ストーリーが様々に展開していくインタラクティブな作品を生み出す世界的ゲームクリエイター。最新作『Detroit: Become Human』では近未来のビジョンと物語体験が世界的に賞賛を浴び、数々のアワードを受賞。
三宅陽一郎氏(スクウェア・エニックス リードAIリサーチャー)
ゲームAI開発者。2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。
日本デジタルゲーム学会理事、人工知能学会編集委員。「FINAL FANTASY XV」リードAIアーキテクト。
大澤博隆氏(筑波大学システム情報系 助教)
慶應義塾大学理工学研究科博士課程修了。2013年より現在まで、筑波大学システム情報系助教。人工知能研究、特にヒューマンエージェントインタラクションの研究に従事。2018年よりJST RISTEX HITEプログラム「想像力のアップデート:人工知能のデザインフィクション」リーダー。日本SF作家クラブ会員。
※注目テーマ「Miraikanフォーカス」について
未来館では今年度から、科学技術が関わる重要な社会課題を注目テーマ「Miraikanフォーカス」として選定し、科学コミュニケーション活動を重点的に展開していくことにしました。第一弾は、人工知能が及ぼす社会変革をテーマに「ハロー!AI社会~人工知能ってナンなんだ、そういう私ってナンなんだ」というタイトルのもと、本イベントを皮切りに、さまざまなイベントや展示を計画しています。
Detroit: Become Human(TM) (C)2018-2019 Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream
(C) 2016-2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA LOGO ILLUSTRATION: (C) 2016 YOSHITAKA AMANO
■一般からのお問い合わせ先
日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
TEL: 03-3570-9151
FAX: 03-3570-9150
URL: https://www.miraikan.jst.go.jp/
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プレスリリース提供元:@Press
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