現代美術作家・越中谷紅美、自給自足にまつわる風景をコーラージュのようにまとめた作品展「やがて みな つちになる」を3月24日(土)~31日(土)に開催
@Press / 2012年2月29日 9時30分
現代美術作家・越中谷紅美は、2003年度より訪れた場所で出会った、いろいろな自給自足にまつわる風景をコーラージュのようにまとめた作品展「やがて みな つちになる」を、国の有形文化財「寉龍庵(かくりゅうあん、所在地:長野県岡野市)」にて、3月24日(土)~31日(土)に開催いたします。
寉龍庵を架空の「温泉旅館」と見立て、映像インスタレーションの形で創出してまいります。
こんな温泉あったらいいな、という、ユーモアにあふれた展示をお楽しみいただけます。
【「やがて みな つちになる」について】
越中谷紅美は、地上の楽園、それは、すべてのものの調和がうまく取れた、循環型の農園のことではないかと考えます。ガスも、廃棄した食品や野菜や、人間の糞尿から発酵させたガスを使い、電力は、近くを流れる小川から、小規模なモーターを引き、そこから電気を派生させる、そんな有機農法で育った野菜を販売して、現金収入を得て、自然とともに暮らす生き方を、本当に実践できたら、それが今の地球で、この日本で一番の楽園になると考え、実践しています。
何をしたらどんなガスや微生物が生まれ、それをどういう風に利用したら良いのかというバイオの技術も、優秀な人は実に上手に利用しています。
そして、そういう人の周りには、同じように有機農法でやって行きたい人が集まり、自然と集落を形成します。
今回は、このような農園のさらに未来へ向けた発展バージョンを設定し、実際にある農園での作業風景と、映像インスタレーションの形で創出します。
■展示の「内容」および「筋書き」
作家・越中谷紅美は美術のプロジェクトを通して、地域社会とそこに存在する人々と深く関わる設定を軸に作品を作っています。美術の中に、「人々に喜びや、生きる感動を伝える」という力があるからです。
今回は、“震災で避難しなければならない人々を、なるべく受け入れる施設”というトピックを新たに加えて、薪用温水ボイラーシステム〈木質バイオマス技術〉と小型水力発電を主体としたクリーンエネルギーを体感できる温泉を創出。訪れた人々にしばしの安らぎと、物理的なアイディアを吸収していってもらいたいと考えています。
日程 :2012年3月24日(土)~31日(土)
11:00AM~18:00PM
入場料:無料
会場 :寉龍庵(建造物の国有形文化財 長野県岡谷市銀座2-4-3)
岡谷駅より岡谷街道をまっすぐ徒歩20分
小口薬師堂バス停近く。のぼりが沢山たっているのですぐわかります。
※バスは1日2本ですので、ご注意ください。
参考:ともに小口薬師堂前につく時間です。
岡谷駅→上諏訪経由・茅野駅行き
6:50→6:57/7:44→7:51/8:30→8:37
茅野駅→上諏訪経由・岡谷駅行き
7:35→8:23/16:45→17:28/17:19→18:06/19:20→20:03
助成:芸術文化振興機構
【越中谷紅美について】
・経歴
1991- 現在 朝生画苑 毎週土曜日、こどもたちのアトリエを主宰している
1996 スリランカにて、のべ400人の子供たちと半年をかけてワーク
ショップを行い、アジア地域の幼児芸術教育に携わる
1998~2000 アメリカの高校での美術講師、サマーキャンプのカウンセラー
など、短期で各年行う
2002 Familiar Hour Project〔ベルリン・ミラノ・NY・シンガポー
ル・東京〕
約1,000組の親子と写真のフレームを作るワーク
ショップを行い、家族と大切な時間を共有することをテーマに
した作品を作る
2004 Cap Project(Create Advance Peace )
国から国へと帽子をたすき代わりにリレー形式で旅をするプロ
ジェクト。平和と相互理解を合言葉に、ネパール→日本→スリ
ランカ→マリ共和国→ドイツ→グアテマラ→ペルーとそれぞれの
地域に伝わる伝統的な色や形に基づいて「ぼうし」をこどもたち
と作っていく現在も進行中の物語
2009年1月 Happy Wind Project(go-happy)展(スパイラル・青山)世界中の
子供達が作った風車が、架空の農園で自家発電として使われて
いるという、映像と彫刻のインスタレーション
・主な芸術活動歴
1995年3月 Answer Project〔川崎旧国鉄赤レンガ倉庫〕
1996年9月 サルボダヤート〔渋谷こどもの城〕
1999年6月 日欧若手作家交流展示・タイ国王生誕記念国際交流展覧会
2000年9月 Answer 27〔浅草ギャラリーef〕
2000年9月 Where earth meet heaven〔六本木ルーテル協会・天王洲アイル〕
2002年1月9月 Oasis ~Answer3~〔銀座ギャラリー山口〕
Familiar Hour Project〔青山スパイラル〕
2003年1月 Familiar Hour Project〔アメリカ・ワシントンDC JICC(日本広報文化センター)〕
2005年3月 CAP Project〔ドイツ・ベルリン ソニーセンター ポツダム広場〕
2009年1月 Happy Wind Project(go-happy)展(スパイラル・青山)
・受賞歴等
1996 川崎市展示支援
2000 朝日新聞文化財団 展覧会助成
2001 ヴァーモントアートステューディオ レジデンススカラシップ
〔アメリカ〕
2002 デジャラシー レジデンスアーティスト Gaurav Dhillon Fellow
〔アメリカ・カリフォルニア〕
2003 東京国際平和財団・朝日新聞文化財団 展覧会助成(Familiarhour Project)
2004 外務省 展覧会企画・主催
2005 ポーラ芸術文化財団 展覧会助成
2006 ソニーヨーロッパ 展覧会助成
2008 電力館 ワークショップ支援
2008 Vermont studio Freedman Fellowship受賞
2008 芸術文化振興基金 展示助成
2011 芸術文化振興基金 展示助成
@Pressリリース詳細ページ
提供元:@Press
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