Colt、アジアに拡大するためKVHの買収予定を発表
@Press / 2014年11月12日 16時30分
先進的な情報デリバリー・プラットフォームを提供するColt Group S.A. (ロンドン証券取引所: COLT、以下「Colt」)は本日、KVH株式会社(本社:東京都港区、以下「KVH」)の株式の100%を取得することに合意したことを発表しました。KVHは、世界有数の経済都市である東京に本社を置く、アジア有数の情報デリバリー・プラットフォームであり、大阪、シンガポール、香港、上海、ソウル、およびシカゴで事業を展開しています。
Coltは、KVHの株式をフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ(FMR LLC)、フィデリティ・インターナショナル・リミテッド(FIL)および共同出資者から取得し、総額185.95億円(約1億3,030万ユーロ [1])の現金を対価として支払います。この対価は2014年7月31日時点のKVHの調整後連結貸借対照表に基づいており、取引成立時点で現金での支払いが可能になります。Coltは、この取引の資金を既存の財務的資源から調達します。Coltの独立株主の承認に従って、この取引は2014年12月に成立する予定です。
この取引は、Coltの地理的拡大戦略をサポートするもので、情報集約型の多国籍企業(MNC)のグローバルなニーズにこれまで以上に対応することを目的としています。Coltがヨーロッパ全体でネットワークを網羅するとともに、一貫したサービス・エクスペリエンスをシームレスに提供してきた結果、Coltの製品およびサービスを世界規模で提供して欲しいという需要が高まっています。2013年のColtの総収入のち34.4パーセントがMNCによるものであり、KVHの総収入のち92パーセントがMNC(そのうちの約半分が日本のMNC)によるものです。
この買収の結果、両社の地理的な多様性が増します。アジア太平洋地域の情報通信技術(ICT)市場は年間約12パーセントの成長を続けており、Coltは、KVHのプラットフォームを活用することで、この将来的な成長が見込まれる市場に進出するプラットフォームを得ることになります。また、KVHの顧客も、Coltの情報デリバリー・プラットフォームを活用してヨーロッパ市場により広く進出できます。
KVHおよびColtは相互の補完性が高い企業であり、経営面においても長年にわたり関係があります。2社のビジネス・モデル、顧客プロファイル、ネットワーク・プラットフォーム、データ・プラットフォームおよび製品間で一連の類似があることから、2つの企業間で相乗効果が生まれ、これによって2社の事業の統合がスムーズになります。また、ColtおよびKVHは、情報集約型産業(資本市場など)で事業を展開している顧客を対象とした戦略を共有します。
取引成立後も、KVHの最高経営責任者(CEO)である東瀬エドワードおよび上級管理チームは引き続きKVHの経営を行い、合併後のグループにおけるアジア太平洋地区の事業を運営します。
Coltの取締役会は、この取引についてモルガン・スタンレーから助言を受けており、取引が株主にとって最高の利益になると確信しています。それに加え、取引を推進する役割を担う取締役会は、取引条件は合理的かつ公平であると考えています。取締役会は、独立株主が本取引に賛同することを推奨します。
ColtのCEO、ラケッシュ・バシン(Rakesh Bhasin)は次のように述べています。「KVHを買収する計画を発表できることを嬉しく思います。KVHは、アジアで主にネットワークとデータセンターに注力している成長ビジネスです。同社は、強固なサービス提供能力、顧客基盤、資産を有しており、全てが当社のビジネスを補完します。今回のパートナーシップにより、Coltはグローバル規模でシームレスなソリューションをお客様に提供することができ、アジア市場で成長するために必要な堅固なプラットフォームを得ることができます。」
Coltの社外取締役、セルジオ・ジアコレット(Sergio Giacoletto)は次のように述べています。「Coltの社外取締役は全会一致で、今回のColtとKVHの合併における戦略的合理性を確信しています。KVHは、その発展過程において、エキサイティングな時を迎えており、中長期に渡って安定した収益の成長と利益の拡充をもたらすことが期待される戦略的な成長プログラムをいくつか発表しています。社外取締役一同は、今回の買収がColtにとって財政的な恩恵が大きいものであり、全ての株主に成長と価値創造を提供することを信じています。」
KVH 株式会社、代表取締役社長兼CEO、東瀬エドワードは次のように述べています。「私たちは、正式にColtファミリーの一員となれることを嬉しく思っています。ColtとKVHの合併により、両社の拡張性と競争力が向上し、当社の全てのお客様にメリットをもたらします。KVHは、より大きなColt組織の一員として、資産、顧客関係、人材を展開しながら、アジア市場での成長に必要なプラットフォームを提供します。私たちは、Coltの運用経験、顧客との関係、テクノロジープラットフォーム、高度なプロセス、システム、ベストプラクティスを活用し続けることができることを楽しみにしています。」
[1]2014年11月10日時点のWM/Reutersのレート:1ユーロ142.6647円の換算レートで計算
Colt Group S.A.ついて
Coltは、お客様の重要なビジネス情報を、配信から共有、処理、保存までを実現する情報デリバリー・プラットフォームです。統合されたネットワーク、データセンター、音声、ITサービスを大手企業や中小企業およびホールセール顧客向けに提供しています。Coltは、ヨーロッパおよび大西洋を横断する47,000kmにおよぶネットワーク網を生かして、ヨーロッパ22カ国で事業を展開しています。また、ヨーロッパの主要42都市でメトロポリタン・エリア・ネットワークを運営しており、20,000棟以上のビルと20カ所のキャリアニュートラルなColtのデータセンターに直接ファイバー接続しています。
Coltは直接販売に加え、キャリア、サービスプロバイダー、付加価値再販業者やボイスリセラーを含む、代理店、フランチャイズ、流通業者、卸売業者の4つのチャネル間接販売網を展開しています。Coltに関する情報およびサービスはウェブサイトhttp://www.colt.net/uk/en/index.htmをご覧ください。
KVH について
KVH は、1999 年に米国フィデリティ・グループにより東京を本社として設立されました。アジア地域を代表する情報デリバリー・プラットフォームとして、高品質なデータセンター設備と低遅延のグローバル・ネットワーク、拡張性の高い IT、クラウドのマネージド・サービスを、ミッションクリティカルな情報や機密性の高い情報を扱う世界中の企業やサービスプロバイダーに提供しています。
KVH は、東京、横浜、大阪、香港、上海、シンガポール、ソウル、釜山、シカゴに拠点を構え、シームレスなグローバル IT サービスを展開しています。顧客は 2,000 社を超え、その業種は、金融、製造、メディア、ゲーム、通信事業者、E コマースなど多岐にわたっています。当プレスリリースに関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
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