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the「燃費」700ccクラスのヤマハ「XSR700」を測る!! 同門「テネレ700」との比較で見えたポテンシャル

バイクのニュース / 2021年5月29日 11時0分

排気量688ccの水冷直列2気筒エンジンを搭載するヤマハの“スポーツヘリテイジ”モデル「XSR700」のツーリング燃費を測ってみました。同じエンジンを搭載する「Tenere 700」との違いはあるのでしょうか?

■オーセンティックな魅惑、ヤマハ「XSR700」の燃費を測る

 排気量400cc以上、500ccから900ccのエンジンを搭載したモデル達が、日本はもとより世界のライダーから注目を集めています。それは価格、スタイル、性能のバランスが高く、日常から休日のライディングまで楽しめる要素を備えているからでしょう。

 今回、the「燃費」のテストに連れ出したのはヤマハ「XSR700」です。スポーツネイキッド「MT-07」と車体やエンジンを共用しながら、ネオビンテージ、レトロモダンのフレーバーを現代の感覚で再構成。ライフスタイルを彩る1台にまとめ上げた秀作です。

 186kgの車体と54kW/9000rpm、68N.m/6500rpmと充分でほどよいパワーを持つエンジンは「クロスプレーンコンセプト」を掲げ、扱いやすさと艶やかな官能性を併せ持つ特性です。回転とともに増加するエンジントルクのフィーリングはなかなか。兄貴分にある「XSR900」よりもマイルドな印象となりますが、ライダーの右手次第でいかようにも操れる、引き出しの数で多くのファンを獲得しています。

 気になる燃費性能は、定地燃費値(60km/h、2名乗車時)が38.4km/lでWMTCモード値(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時)が23.9km/lとなっています。いつものthe「燃費」テストルートではいったいどのような数値を出すのでしょうか。

排気量688ccの水冷直列2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載するヤマハ「XSR700」

 the「燃費」では、毎回同じルートで市街地、高速道路、快走路(ツーリング路)での燃費を計測しています。記事中表記される距離、燃費値は車載のトリップメーター、平均燃費計の数値を紹介しています。ルート毎にリセットし、純粋にその距離における燃費を計測しています。無理な燃費運転はせず、一般道、高速道路とも流れに合わせた走り方をしています。

■400ccクラスの軽量な車体に力強いエンジンで軽快に

 the「燃費」の市街地計測ルートは、東京都内の外苑周辺をスタート。国道246号線で青山、赤坂、皇居沿いを回り、丸の内、銀座、晴海へと進み、首都高湾岸線沿いを走る国道357号線沿の東雲周辺まで。大通りを中心に走り、交差点での信号待ち回数も多くなる傾向があるルートです。

いざ、ツーリング燃費の計測へ。都心の石畳のブティック通りから朝の通勤時間帯の大通りへ

 この日、朝の通勤時間帯を過ぎていたためか、流れが比較的よく、いつものように信号待ちがあるものの、流れに乗るように東雲に着いた印象でした。結果は20.4km/lを記録。同ルートで以前計測した同門「テネレ700」は16.7km/lでした。信号で止まる回数が少なく感じたのが数値の良さにつながったのかもしれません。

 市街地での「XSR700」の乗りやすさは、400ccクラスに近い印象です。軽い車体、トルクのあるエンジン、扱いやすいポジションなど、魅力的なパッケージだと言えます。

■高速巡行では向かい風が影響か? 軍配は同門「テネレ700」に

 市街地計測を終えると、高速道路を使って房総半島へと移動します。この日はいつものアクアライン経由ではなく、首都高湾岸線、京葉道路、館山道、アクア連絡道の順で木更津に向かいました。

千葉県木更津エリアをスタート&ゴール地点として、ヤマハ「XSR700」でツーリング想定のルートを走り、燃費を調査

 いつものアクアラインルートでは50km程度で到着する場所まで、内陸経由だと90km弱です。それでも青空を眺めつつ走るツーリング気分はなかなか。ただし、高速道路では1時間近く走るとさすがに風圧で疲れます。

「XSR700」のエンジンはクルージング速度が低くても「もっと飛ばせ、急げ!」と乗り手を急かすような特性ではありません。追い越し加速など必要な場面ではサっと加速するパワーを持ち、これはツーリングには有り難いキャラクターです。

 さて、the「燃費」の高速道路燃費計測は、往路、復路の2区間で行なっています。往路は、アクア連絡道「木更津IC」から館山道の南端の終点「富浦IC」出口直近のコンビニの駐車場までの53.7kmです。復路は、館山道「富津中央IC」からアクア連絡道「木更津金田IC」までの25.4kmで計測しています。

 道路の状況は、往路では制限速度が80km/h、100km/h、80km/h、70km/hと変化し、復路では100km/hから80km/hへ変化します。また、アクア連絡道は比較的平坦なものの、館山道ではつねにアップダウンが連続。時間帯によっては海風が吹き定速を保ちながらもアクセル開度が変わることも多々あり、走行速度は低めながら燃費に優しいルートではないようです。

「XSR700」の高速道路燃費は、往路で28.3km/l、復路で25.5km/lを記録。復路の燃費が低いのは、乗りだしの「富津中央IC」から制限速度が100km/hであり、かつアップダウンが連続する区間と、向かい風となった影響かと思います。ちなみに「テネレ700」は同区間で往路30.2km/l、復路28.5km/lと、市街地とは逆に「XSR700」の数値を上回っています。

■大型バイクを走らせる充実感、快走路で見せた身軽さ

 快走路計測は、高速道路燃費計測を終えた館山道「富浦IC」出口付近からスタート。区間1はそこから半島内陸をゆく「安房グリーンライン」にアクセス。アップダウンを越え房総半島南端エリアまでの22km。区間2は国道410号を海岸線沿いに走り、途中から内陸へ。アップダウンとワインディングを経て県道34号経由「大山千枚田」までの38.9km。区間3は「大山千枚田」から県道34号を通り、ツーリングルートとしてお馴染み「紅葉ロード」を経由して館山道「富津中央IC」までの26.2kmです。こちらもアップダウンのあるワインディングが続くルートです。

実際の燃費はどうなのか? ヤマハ「XSR700」(2020年モデル)を走らせる筆者(松井勉)

「XSR700」は、ツーリングの気楽さと楽しさが同居しています。軽い車体ですが、ビッグバイクを操っている充実感があります。標準装備のタイヤもライディングポジションも旋回性最優先ではないチョイスのため、こうした旨味が生まれるのだと感じました。

 燃費ですが、これが見事。区間1が30.0km/l、区間2が30.3km/l、区間3が30.1km/lと、誤差レベルの違いしかありませんでした。

 同門「テネレ700」も3つの計測区間平均燃費が31.4km/lと良かったことから、このエンジンが持つ「ポテンシャル」のひとつだと言えるでしょう。

■見栄え、走り、燃費。どれも美味しく

 気軽さ、スタイルが両立した「XSR700」は、燃費も優等生レベルでした。このクラスのバイクが欲しいと相談されたら、文句なしでオススメします。500ccから800ccクラスは国産メーカーだけで25機種以上があり、その中でも光る存在であることを再確認出来ました。

いつものツーリング想定の計測ルートを走り終え、ゴール地点の千葉県木更津エリアに到着

■ヤマハ「XSR700」燃費結果
総合評価:☆☆☆☆★(ホシ4つ)
総走行距離:178.4km
市街地:20.4km/l
高速道路:26.9km/l
快走路:30.1km/l

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