インドで生まれたヤマハ『FZ-S150 Deluxe』に試乗！〜小野木里奈の○○○○○日和〜

『小野木里奈の○○○○○日和』は、インドで生産されているヤマハ『FZ-S150 Deluxe』に試乗しました。国内では販売されていないヤマハ車は、一体どんな走りを見せてくれるのか！

■インド製のヤマハ「FZ-S150 Deluxe」とは

　皆さん、こんにちは！バイク好き女優の小野木里奈です。今日は、ヤマハ『FZ-S150 Deluxe』の試乗記でございます。

ヤマハのインド製バイク『FZ-S150 Deluxe』に試乗します

「FZ-S150 Deluxe」は、私たちがよく耳にする国内メーカーのヤマハ製ですが、実はインド生産の国内未導入モデルなのです。それではいってみましょう！

　私が試乗したカラーは、『ブラック』です。ブラックのベースカラーに、シートのワインレッドとホイールのイエローゴールドが渋さを際立たせています。ネイキッドバイクのスポーティーさがありつつ、大人の落ち着いたカラーリングを両立しているように見えます。

　タンクのもりもりっと盛り上がった動きのある形がさらにアクティブさを表現。正面から見ても、ヘッドライトがシャープなLEDライトを使用しているのでより格好良さが際立っていますよね。150ccで排気量は大きいとは言えませんが、そのようなことを感じさせない風格があります。

後輪付近に『サリーガード』を装備

　インドで販売されている「FZ-S150 Deluxe」は、左サイドからバイクを見ると、後輪付近に『サリーガード』が装備されています。これは、インドの法律上、必ず装備しなければならないもので民族衣装の女性が着るサリーの布がホイールに巻き込まれることを防ぐためだそうです。インドでは二人乗りする際に後ろで女性が乗る時は横向きに座ることが多く、その時にサリーの布が巻き込む恐れもあるので、『サリーガード』が必要なのだとか。

　外見は日本で販売されているバイクとそう変わりはありませんが、細かい部分を観察していくとその国独自の文化もバイクに現れてくるようです。

■恒例の足つきチェックでございます！

　私(＝身長160cm)が跨るとこのような感じ。シート高は790mmとやや高めな印象。車体はスリムだったので足回りがすっきりしていることと車両重量が135kgなので支えにくさは少し緩和されました。

シート高は790mmで身長160cmの私が跨るとこのような感じ

　この重量なら私一人でも取り回しは難しく感じませんでした。車体もコンパクトだったので、取り回す時のバランスも安定して操作することができました。

■いよいよ、エンジンスタートです！

　FZ-S150 Deluxeのエンジンをかけると体に深く響いてくるような低くて元気なエンジン音と振動。発進しようとアクセルをひねると意外とポンと軽快に進んでくれます。

「あれ？意外とパワーあるじゃん！」と排気量とのギャップを早速感じてしまいました(笑)

低くて元気なエンジン音と振動、そして、アクセルをひねると意外とポンと軽快に進む

　ライディングポジションは、足元とフロント部分が近く感じて、なんだか自分の足とバイクのフロント部分が一体になる不思議な感覚があります。しっかりニーグリップしながら走行していると、下半身の動きに車体のフロント部分がダイレクトに反応してくれるように感じます。特にコーナリングや小回りがある場所では、よりその感覚をダイレクトに味わえた気がします。

コーナリングではとても軽快にパタパタと左右に倒しこむことができる

　さらに車両の軽さが関係しているのか、コーナリングではとても軽快にパタパタとバイクが右に左にと倒して曲がることもできて、アクティブな走りも十分に楽しめます。

■30万円を切る販売価格にビックリ！

　驚いたことは、「FZ-S150 Deluxe」の販売価格が税込29万9000円という安さということです。まさかの30万円を切っていてびっくり。排気量150ccなので高速道路も走行できるということもありがたいですよね。

ヤマハ「FZ-S150 Deluxe」の販売価格が税込29万9000円

　せっかく免許を取得してバイクを購入したくてもどれも今は価格が高くなっているので購入が厳しい現状です。だからといって、原付二種クラスまで排気量を下げて、購入できる価格帯を狙っても高速道路に乗ることができなければ、ツーリングの範囲も縮まってしまいます。

　移動や通勤よりも、趣味としてコストパフォーマンスの高いバイクでツーリングなどを楽しみたい、という方は是非ヤマハ『FZ-S150Deluxe』の試乗を検討してみてはいかがでしょうか。