オスカー受賞『ファーザー』のゼレール監督が再び家族を描く『The Son／息子』

昨年『ファーザー』でアカデミー賞2部門を受賞したフロリアン・ゼレール監督が、ヒュー・ジャックマンを主演に迎え、親と子の“心の距離”を描く愛と衝撃のヒューマンドラマ『The Son／息子』が、2023年3月17日（金）より全国ロードショーされます。

■『ファーザー』に続く家族三部作の第二部

　昨年『ファーザー』でアカデミー賞2部門を受賞したフロリアン・ゼレール監督の最新作『The Son／息子』は、ヒュー・ジャックマンを主演に迎え、親と子の“心の距離”を描く愛と衝撃のヒューマンドラマです。

『The Son／息子』(c) THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

　優秀な弁護士のピーター（ヒュー・ジャックマン）は新たな家族と幸せな日々を送っていました。そんな時、前妻と暮らしていた17歳の息子ニコラス（ゼン・マクグラス）が、ピーターのもとに引っ越したいと訴えてきます。ニコラスは心に病を抱え、絶望の淵にいるようでした。ピーターは息子を受け入れ生活を始めるのですが……。

　本作の監督・脚本を務めたのは、前作『ファーザー』でアンソニー・ホプキンスに2度目のアカデミー賞主演男優賞をもたらした、映像作家／劇作家のフロリアン・ゼレール。長編第2作となる本作は、自身の戯曲「Le Fils 息子」を原作にした、『ファーザー』に続く家族三部作の第二部です。

『The Son／息子』(c) THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

　キャストにはヒュー・ジャックマンをはじめ、ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービー、ゼン・マクグラス、そして前作から引き続きアンソニー・ホプキンスを迎え、第80回ゴールデングローブ賞においてジャックマンが主演男優賞（ドラマ部門）にノミネートを果たしました。

　製作総指揮も務めたジャックマンは、本作について「多くの人々が、自殺、うつ病、不安症の問題に悩んでいる。その原因は、少し話し合っただけで分かるほど単純ではないが、話すことが重要なんだ。話題に出すべきなんだ。『The Son／息子』のような映画は、会話を始める重要なきっかけになると思う。僕は、このテーマをここまで知的に、美しく、そしてはっきりと描き出しているこの作品に参加できて、誇らしい気持ちだ」と語っています。

ハーレーダビッドソン「ハイドラグライド」

　ジャックマンといえば『X-MEN』シリーズのウルヴァリン役でも有名ですが、2009年の『ウルヴァリン：X-MEN ZERO』ではハーレーダビッドソンのハイドラグライドですさまじいチェイスを披露し、最後には自慢の爪で装甲車や戦闘ヘリをバッサリ斬り捨てていました。

『The Son／息子』(c) THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

『The Son／息子』は2023年3月17日（金）よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショーです。