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夏場は空気を少なめに? それホント? 暑い季節に気をつけたい自転車タイヤの空気圧

バイクのニュース / 2023年7月4日 8時0分

夏場は熱中症など体調に気をつけなければいけない季節ですが、自転車も季節に合わせて気をつけておきたいポイントがあります。

■自転車も、夏の暑さの影響を受ける

 過ごしやすかった季節も過ぎ去り、気温も上昇。いよいよ「日本の夏」を迎える時期になりました。夏は屋外で自転車に乗る人にとって、熱中症など体調には十分に気をつけなければいけない季節ですが、同時に、自転車にも気をつけてチェックしておきたいポイントがあります。それが「タイヤの空気圧」です。

自転車に限った話ではないが、タイヤの空気圧は温度の影響を受ける自転車に限った話ではないが、タイヤの空気圧は温度の影響を受ける

 自転車で気持ちよく走行するには、タイヤの空気圧調整が重要です。空気が抜けている状態では接地面が大きくなってペダルが重くなりますし、十分なクッション性を得られないので、段差などを越える時に地面と車輪で中のチューブを強く挟んで穴を開けてしまう「リム打ちパンク」が発生する可能性も高くなります。自転車にとって適正な空気圧をキープすることは重要であり、言わば自転車の体調を左右する要素のひとつです。

 普段はあまり意識しないかもしれませんが、タイヤの空気圧は気温(路面温度)によって変化します。タイヤの中の空気の温度が上がれば空気圧は高くなり、下がれば空気圧も下がります。

 自転車のタイヤ(チューブ)に封じ込められた空気は、温度が上がれば熱膨張で空気圧が高くなるのです。そのため、夏場の自転車はタイヤ空気圧の上昇分を考慮して、少し甘め(低め)に調整した方が良いとされています。

 しかしどれぐらい少なめに調整すれば良いのか? その日の気温や陽射し、接する路面が熱を持ちやすいアスファルトかどうかなど、さまざまな状況が影響してくるので一概には言えないところですが、およそ10%少なめ、が良いと言われます。

 とは言え、自転車の場合はクルマやバイクのタイヤと違って空気量が少ないので、そこまで大きな影響は受けないと思われます。もちろん気温に合わせて空気圧を調整することは自転車の状態をキープするには有効で、ロードバイクなどのスポーツタイプの自転車ではタイヤの状態が走りに直結しますが、日常で使うシティサイクル(ママチャリ)のような自転車では、そこまで神経質になるようなことではないかもしれません。

 ただし、装着しているタイヤの表面が削れていたり、サイドにひび割れがあるなど劣化が見られる場合、高くなった空気圧を支えきれずにタイヤが裂けてしまい、チューブが飛び出し、最悪の場合はバースト(破裂)してしまう危険性があるので注意が必要です。そのような状態では空気圧をどうこう言う以前に、タイヤの交換をオススメします。

 ちなみに、空気圧は気圧の影響も受けます。標高が高くなるほど気圧は下がるので、密閉されたチューブの中の空気は膨張して空気圧が高くなります。高い山の上にスナック菓子の袋を持って行くとパンパンに膨らむ、アレです。ただ、変化があるのは1000メートル単位で高所に上がった時で、その影響も軽微とのことなので、平地から数千メートル級の山の頂上を目指す人以外は気にしなくてよさそうです。

 なお、飛行機は約8000~1万2000メートル前後の高度を飛行します。何らかの理由で自転車を空輸する場合は、忘れずにタイヤの空気を抜いておきましょう。

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