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リュックを背負ってバイクを運転する際に注意するべきこと

バイクのニュース / 2023年7月5日 13時10分

両手が空いた状態で荷物を運べるリュックは、一見バイクと相性が良いように思えますが、使い方によってはライダーの命を危険に晒してしまうこともあります。リュックを背負ってバイクを運転する時、どのような点に注意するべきなのでしょうか?

■リュックを背負ってバイクに乗るのは危険!ライダーのリュックとの正しい付き合い方

 シート下に収納スペースがないバイクで移動する際やシート下に荷物が入りきらない場合、リュックを背負ってバイクに乗ることがあるという人は少なくないでしょう。しかしその行為が、事故を起こしてしまった際の怪我をさらに酷くしてしまう可能性があります。

シート下に荷物が入りきらない場合、リュックを背負ってバイクに乗ることがあるという人は少なくないシート下に荷物が入りきらない場合、リュックを背負ってバイクに乗ることがあるという人は少なくない

 では、なぜリュックを背負っていると怪我が酷くなってしまうことがあるのでしょうか。

 大きな理由のひとつは、リュックの重さです。沢山の荷物を入れたリュックの重さは一般的に数kg〜10kg程度です。事故を起こして転倒した際、体の正面から着地できれば受け身は取りやすいですが、重たいリュックを背負っていると後方に重心が偏ってしまい、後ろに引っ張られるように着地しやすくなってしまいます。また、走行中も高い位置に重たい荷物があるとバランスが取りにくく、不安定になりやすいです。

 また、リュックの内容物の形状や硬さによっても怪我が悪化してしまう可能性があります。例えば一眼レフカメラのように硬くて出っ張ったものが入っていると、転倒した際に体の一部分を強く圧迫してしまう可能性があります。一点に衝撃が集中すると、その部分の骨折や臓器の損傷などのリスクが上がってしまい、大変危険です。

 このように、リュックを背負っていることが原因で大きな怪我をしてしまう可能性もあるため、リュックを背負うことを手放しでおすすめできるわけではありません。しかし、収納スペースの都合上、どうしてもリュックが必要だという人もいるでしょう。

 では、リュックを背負う時は、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

 まず、大前提として重いものを入れすぎないことが重要です。先ほど述べたとおり、重いリュックを背負うと後ろに引っ張られやすくなります。重いものはシート下に入れたり、後部座席にくくりつけたりして、リュックの中身を少しでも軽くするようにしましょう。

バイクに積載できるものの大きさや重さには制限があるバイクに積載できるものの大きさや重さには制限がある

 ちなみにバイクに積載できるものの大きさや重さには制限があり、高さは地面から2メートルまで、後方にはみ出していいのは積載装置や乗車装置から30cmまで。横幅に関しては、積載装置や乗車装置から左右それぞれ15cmずつまではみ出すことは可能です。

 また、重さについては50cc以下の原付は30kg以内、51cc以上の自動二輪は60kgまでと定められている点にも注意して荷物を積載しましょう。

 なお、長い間重いリュックを背負ってバイクを運転していると、首や腰に負担がかかり疲れやすくなってしまいます。背中の疲労に気を取られ注意力が散漫になってしまい、事故に繋がってしまうおそれもあるので、十分気をつけましょう。

 また、内容物の入れ方を工夫することも肝心です。水筒や一眼レフカメラなど、転んだ時に体の一部を圧迫してしまいそうなものは外側に、書類やパソコンといった平たいものは背中側に収納することによって、転倒した際の被害を抑えることができます。

バイク専用にデザインされたリュック(バックパック)バイク専用にデザインされたリュック(バックパック)

 こういった工夫もしつつ、さらに安全にリュックを背負いたい人はバイク専用にデザインされたリュックを背負うことも視野に入れると良いでしょう。バイク用として開発されたリュックの中には、背面プロテクターとしての試験に合格しているものもあり、転倒してしまった時の背中へのダメージを軽減するという点では背負わないよりも安全だと言えるかもしれません。

 ただし、重さゆえの後ろへの引っ張られやすさや疲労の溜まりやすさという、他のリュックと同様のデメリットが存在することは覚えておきましょう。

※ ※ ※

 リュックを背負ってバイクを運転することはさまざまな危険をはらんでおり、気軽におすすめできることではありません。どうしても背負わなければいけない場合は、重いものを入れすぎないようにしたり、平たいものを背中側に入れたりという工夫をし、すこしでも怪我のリスクを減らすように心がけることが重要です。

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