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初めてでも安心 もうすぐ完成予定のサイクリングロード 諏訪湖を1周してきた

バイクのニュース / 2023年7月16日 8時0分

自転車をもっと気軽に楽しみたい。走りやすい道を選びつつ、気楽に走れるコースを紹介します。今回は東京都内を飛び出して、完成間近の諏訪湖を1周するサイクリングロード約16kmを走ってみました。

■豊かな自然を感じながら快適に走る、長野県・諏訪湖1周サイクリング

 いつもの自転車に乗って、普段着で楽しむサイクリング。夏季休暇など長い休みも近くなってきたということで、他県に遠征して泊りがけの旅行としても楽しめるサイクリングコースを紹介します。今回は東京から離れること約190km、車で約3時間、電車なら「特急あずさ」で約2時間40分の長野県・諏訪湖の湖畔を走るサイクリングロードを紹介します。

諏訪湖を1周するサイクリング、「スワイチ」を楽しむ諏訪湖を1周するサイクリング、「スワイチ」を楽しむ

 長野県のほぼ中央に位置する諏訪湖は、周囲約16kmの県内で一番大きな湖です。冬には湖全体が凍り、昼夜の気温差の影響で氷が膨張して裂け目が走る「御神渡(おみわたり)」という現象の名前で知っている人も多いと思います。

 また、湖からは八ヶ岳や南アルプス、霧ヶ峰などの山々を遠くに望むとともに、湖畔には温泉や美術館などが多数点在し、四季を通じて楽しめる観光スポットとしても知られています。

 そして自転車好きには嬉しいことに、現在は湖の周囲をぐるりと1周できるサイクリングロードの整備が進んでいます。2023年6月時点では一部区間が工事・整備中でしたが、もう間もなく完成する予定です(2023年度予定)。

 湖畔では散策やジョギングを楽しむ人も多いのですが、コースは歩行者用と自転車用が別々に整備されているので、心置きなくサイクリングを楽しむことができます。

 湖の周辺には公園や広い無料駐車場などが多く、コースのどこからでも出発することができます。今回は湖の北岸に位置し、湖畔で最も広い駐車場「赤砂崎公園」を出発地点に選びました。

 公園には車中泊が可能な「RVパーク」なども設置され、クルマでの利用にも便利です。

「輪行」で運んできた愛車を組み立てたら、「時計回り」でスタートです(この時「時計回り」でスタートしたことを後々後悔することになるとは思ってもいませんでした……)。

湖畔で最も広い駐車場「赤砂崎公園」を出発地点とする湖畔で最も広い駐車場「赤砂崎公園」を出発地点とする

 走り出してまず感じるのは、どこまでも続くような直線道路と空の高さ、開放感です。普段、都心などのビルに囲まれた場所を走っている時の感覚とはまるで違う高揚感を味わうことができます。

 そして自転車専用道の爽快感です。都内にも「荒川サイクリングロード」や「多摩川サイクリングロード」などがありますが、ウォーキングなどほかの利用者と共用です。諏訪湖のサイクリングロードは自転車専用の道が整備されているので、気兼ねなく走ることができます。

 コースは基本的に平坦です。本当にスイスイ進むことができます。遠くに望む山々の姿に心弾ませながら漕いでいると、あっという間に4分の1ほど進み「諏訪湖間欠泉センター」が見えてきます。諏訪湖名物のひとつ、温泉が噴水のように飛び出す「間欠泉」ですが、残念ながら現在は噴出が停止されているそうです。

 その代わりという訳ではないですが、隣に「足湯」があるのでのんびりと一休みすることができます。

「諏訪湖間欠泉センター」の隣にある足湯「諏訪湖間欠泉センター」の隣にある足湯

「諏訪湖間欠泉センター」を過ぎると、すぐに「諏訪市湖畔公園」に差し掛かります。遊覧船乗り場やモニュメントが出迎えてくれるこの公園あたりには多くの飲食店などが並び、湖畔周辺でひと際賑わいを見せるエリアになるかと思います。長野名物の蕎麦などでお腹を満たすのにぴったりです。

 このあたりで「時計回り」でスタートしたことを後悔しはじめます……前述のとおり、諏訪湖サイクリングロードは一部が整備中で全線開通していません。工事中の区間では車道に移って走ることになります。

「時計回り」で走っている場合、自転車専用道の隣の車道は進行方向が逆になります。したがって信号や横断歩道で反対側の車道(車道の左側)に渡るというひと手間を挟むことになるのです。「1周」系のサイクリングロードを走る際は「反時計回り」がオススメです……。

 気を取り直して走りはじめると、湖に注ぎ込む川を渡るための「上川大橋」に向かう坂に差し掛かります。少し気合を入れて漕ぐ足に力を入れる必要があり、じつは諏訪湖1周のサイクリングロードで一番大きな坂です。

 橋を渡ってしまえば、その後はほとんど起伏のない快適な平坦路を進むことになります。

「上川大橋」に向かう坂「上川大橋」に向かう坂

 橋を過ぎてしばらく進むと、ガラス制作体験もできる日本最大級のガラスショップ「SUWA ガラスの里」が見えてきて、このあたりでコースの半分ほどを走ったことになります。

 ここで注意したいのが、降り注ぐ太陽の陽射しです。コース横に並木が整備されていて日陰が続く箇所もありますが、陽射しを遮るものがない直線が続く箇所もあるので、暑い時期には熱中症対策が必要です。

 コースの周辺にはコンビニや公設のお手洗い、東屋などの施設が充実しており、休憩場所に困ることはありません。少しでもしんどいと感じたら、手ごろな場所を見つけて身体を休めましょう。

「釜口水門」に到着。ゴールまでラストスパート「釜口水門」に到着。ゴールまでラストスパート

 後半戦に入るとのどかな風景が広がり、ほぼまっすぐの道では八ヶ岳や霧ヶ峰に続く山々を見渡すことができます。雄大な大自然を感じながら走っていると「釜口水門」に到着します。

「釜口水門」は長野県、愛知県、静岡県を流れる「天竜川」のはじまりです。ここからスタートし、約213kmの流れを経て太平洋へ繋がると思うと、感慨深いものがあります。ここを過ぎればゴールまでラストスパートです。

 遊具で遊ぶ子供連れや湖畔を散策する人が穏やかに時間を過ごす「岡谷湖畔公園」を過ぎると、そこはスタートした「赤砂崎公園」です。これにて諏訪湖1周、いわゆる「スワイチ」完遂です!

 滋賀県の琵琶湖を1周する「ビワイチ」や、伊豆半島を回る「イズイチ」のように、1周系のコースは全国に多数存在しますが、いずれも走行距離が長く、はじめて走る人にとってはかなりハードルの高い挑戦になります。

 それらに比べると「スワイチ」は、1周約16kmで「激坂」も無い平坦な道が続くため、大人ならのんびり走って約2時間ほどです。

「岡谷湖畔公園」のお隣、「おかや総合福祉センター(諏訪湖ハイツ)」の足湯(岡谷温泉)で疲れを癒す「岡谷湖畔公園」のお隣、「おかや総合福祉センター(諏訪湖ハイツ)」の足湯(岡谷温泉)で疲れを癒す

 コース周辺には温泉や美術館など観光施設も充実しているので、サイクリング後も楽しみが続きます。諏訪湖1周のサイクリングは、「○○イチ」の入門編としてオススメできるコースでした。

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