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どんな意味があるのか知ってる? 交差点など道路上に引かれた赤い枠線の謎

バイクのニュース / 2023年8月13日 9時10分

住宅地などの交差点で目にする機会の多い、交差点に沿って塗られた赤い枠線には、何か特別な意味があるのでしょうか。

■赤い枠線は法定外表示!法的拘束力はないけど無視は厳禁

 バイクで走行していると、市街地の見通しの悪い交差点などで赤い枠線を見かけることが多くなりました。

 この枠線には、何かいみがあるのでしょうか。

道路のカラー舗装に法的拘束力は無いが危険なポイントであるため注意する必要がある。道路のカラー舗装に法的拘束力は無いが危険なポイントであるため注意する必要がある。

 結論から言ってしまえば、この枠線自体に法的拘束力はありません。都道府県公安委員会によって設置される道路標示にこの枠線は含まれておらず、あくまで法定外表示の一種である「カラー舗装」としての位置付けです。

 法定外表示というのは、法令には定められていないものの、交通事故の防止に役立つなどの理由で設置される表示で、道路標識の効果を明確にしたり、運転者の注意を喚起したりするために用いられるものとなっています。

 道路標識の効果を明確にするものとしては「止まれ」の文字が、運転者の注意を喚起するものとしては、カーブなどで目にすることの多い減速マークと呼ばれる車線区分線の内側の白い点線が代表的。特に後者の減速マークは、ライダーにとってかなり重要なもの。バイクの単独事故の多くは、スピード超過で曲がりきれない時やスリップしてしまう時に起こります。

 減速マークを見かけたら必ず減速し、安全に走行するようにしましょう。

道路のカラー舗装に法的拘束力は無いが危険なポイントであるため注意する必要がある。道路のカラー舗装に法的拘束力は無いが危険なポイントであるため注意する必要がある。

 前述したような表示は、それ自体は法的な拘束力を持ちませんが、法的拘束力のある標識とセットで用いられている事も多いため、無視できるものではありません。そういった表示と同様に、交差点内の赤いカラー舗装は、見通しの悪い交差点であることの注意喚起をするための表示であることがほとんど。

 こうした交差点では、車体の小さなバイクはクルマに視認されにくく、出会い頭で衝突することが無いよう注意が必要です。また、信号待ちの際に、手前の交差点内で停車して信号待ちをすることのないように促す目的で設置された例もあるよう。

 これらの舗装自体には法的拘束力はないものの、何らかの注意喚起を目的に設置された表示です。見かけた際は一層気をつけて運転するようにしましょう。

バス専用レーンに茶色のカラー舗装を施して一般車両の進入を抑止する例などもあるバス専用レーンに茶色のカラー舗装を施して一般車両の進入を抑止する例などもある

 なお、似たような法定外表示のカラー舗装はたくさんあります。

 例えば和歌山県では横断歩道の前に前述した減速マークを設置し、黄色いカラー舗装を施すことで通行車の速度抑制を促しています。また、東京都などの各地では、バス専用レーンに茶色のカラー舗装を施して一般車両の進入を抑止する例などもあります。

 こうしたカラー舗装については、警察庁の「法定外表示等の設置指針について」という通達でガイドラインが示されており、「止まれ」の文字や減速マークは白色であること、バスレーンのカラー舗装は原則茶色であることなどが明記されています。
 
※ ※ ※

 交差点における赤い枠線はカラー舗装の一種でありそれ自体は法的拘束力を持つものではありません。しかしこのカラー舗装は、注意喚起のために設置されたものであり、加えてバスレーンのカラー舗装のように道路標識の効果を明確にする目的のものもあります。

 カラー舗装自体には法的拘束力こそないものの、カラー舗装と関連する標識で定められている事に違反してしまうと取り締まりの対象になるため、カラー舗装を見かけたらその舗装が何を意味するか、注意して走行するようにすると良いでしょう。

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